source : 週刊文春 2020年4月30日号
『魔進戦隊キラメイジャー主題歌』(大西洋平)/『WABISABIの唄』(THEイナズマ戦隊)
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ヒーローものっていうんですか? 音楽のことはさておき、あの世界の登場人物たちのアピアランスには一貫性/共通性があるだろう。さて、では始まりはどこいらへんなのかいなと。全くの門外漢なので断言は避けたいが、恐らくは“仮面ライダー”あたりなのですかねぇ? その程度の感想がやっとの私なのだが、もうひとつ前の時代のTVの話をすれば、今でいう“ヒーロー”とは、そもそも「正義の味方」と呼ばれる人々のことだったのかも知れぬ。
“はしり”は月光仮面だったかまぼろし探偵だったか、いずれにせよ共通するのは、主人公がその“仕事”に就く際には、なんらかのカタチで必ず着替える――すなわち変身ですかな――というエチケット(?)の設けられていたことで、無論そのルーツは、当時大人気だった、スーパーマン(クラーク・ケント)だと思うが、そうした東京放送(TBS)系“正義の味方”の活躍に、遅れを取らじと組まれたのが、NET(現在のテレビ朝日)の子供向けの“枠”であったと思う。
私は少年ジェットに七色仮面、ナショナルキッドetcと、夢中になって毎週毎週観ていたものだが、大人になるにつれ、自然とそうした世界からは足も遠のいていった。
“番組”としての系譜で申せば、放映の時間帯や制作会社などから見ても、キラメイジャーはどうやらバリバリこの流れのようで、少年ジェットの魂! が、今もなお連綿と受け継がれていたのかと思うと、なんだか感無量の思いだ(そういえば、キラメイジャーをYouTubeで観ていたら、七色仮面みたいな被り物の脇役が出てたなぁ)……。とかなんとか。おっとそんな感傷にふけっている場合じゃあなかった!(笑)
===== 後略 =====
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