京アニもメディアミックス戦略を進める上で、アニメイト以外にも販路を持ちたかったんだろうな。ようやく書店に置いてもらえるようになったと思ったら、狂人の一撃で全てが水の泡。同情を禁じ得ない。
京アニの戦略に問題があったとすれば、狂人にコンテストで入賞できると思わせてしまったことだろう。自社の書籍を売るためコンテスト入賞作品という箔をつけるのは一見上手いやり方にも思えた。
出来レースはあらゆる分野のコンテストに付き物であるし、99%の作品は落選するものなのだから、普通の人間にとっては大きな問題にはならないが、常に自分が正しいと考え、他者に制裁を加えようとするストーカー気質の狂人はその限りではなかったようだ。