◇「そばへ」の世界に入ることができてうれしい
「そばへ」は、東宝、丸井グループ、アニメ「宝石の国」などのアニメ制作会社のオレンジが手がけたアニメ。細田守監督の劇場版アニメ「未来のミライ」に助監督として参加した石井俊匡さんが監督を務めた。とある雨の日、帰路につこうとした統(おさむ)が、 紗友(さゆ)にプレゼントされた傘がなくなっていることに気付き、傘がやがて少女になる……という展開。「そばへ」に声優として参加したのは福原さん一人。せりふは少ないものの、可愛らしい福原さんの声が印象的だ。
「重要な役なので、緊張していたのですが、最初にストーリー、登場人物について教えていただき、世界観が分かってから、『自由にやっていいよ』と言われたんです。感じたことを声にしました。いろいろなパターンを録(と)ったのですが、最初のせりふは、最初に収録したものを使っていただけたんです。うれしかったです」
福原さんは「そばへ」を「大好きな作品!」と話す。
「絵のタッチ、光が優しく、柔らかい雰囲気。見ていて癒やされます。ストーリーも奥が深いです。音楽は『聲の形』の牛尾(憲輔)さんで、収録の時から興奮していました。女の子が光を放ちながら走るのですが、光にまわりの景色が反射しているんです。こんな表現があるんだ!とびっくりしました。自分にとって大切なことは何だろう?と考えたり、価値観が違うもの同士が共有できる素晴らしさも感じました。何度見ても、感じることが違うはずです。この世界に入ることができたことがうれしいです」
◇声優として自然体の女の子を演じてみたい
福原さんは、2017〜18年に放送されたテレビアニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」で有栖川ひまり(キュアカスタード)を演じたほか、テレビアニメ「恋は雨上がりのように」(フジテレビほか)などでも声優として活躍している。女優としても活動する福原さんは、声優の仕事の魅力をどのように感じているのだろうか?
「声優さんは、動物だったり、人間じゃないキャラクターも幅広く演じられます。声優さんの演技にびっくりすることもあります。私もそんな声優になりたい。難しい部分もあります。難しいから、もっとできるようになりたいと思う。すごく楽しいんです。もっと挑戦してみたいですね。これまでは、特徴のある役をやらせていただきましたが、素朴な女の子の役をやってみたい。未熟者ですが、自分しかできない自然体の女の子を演じてみたいです。声だけで人に何かを届けられる声優になってみたいです」
福原さんは子役時代、「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK・Eテレ)で「まいんちゃん」を演じた。声優としての原点でもある。
「一番最初に『まいん』(のアニメパート)で声優さんをさせていただき、難しくて苦戦したのですが、声優さんのお仕事を知ることができました。こんなすてきな表現者の方がいるんだ!と知って、好きになったんです。自分にとって大きかったですね」
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