(高雄 27日 中央社)漫画家の颯田直斗さんが、台湾旅行中に世話になったお礼として、南部・高雄市の警察にイラスト入りサイン色紙を贈呈していたことが分かった。同市政府警察局三民一分局が27日、明らかにした。本人から色紙を受け取った警察官は必ず大切にすると喜び、「当たり前の仕事が草の根外交につながった」と笑顔を見せた。

同局によると、哈爾浜街派出所に今月下旬、財布を落としたという日本人観光客が協力を求めてやって来た。事情を聞いた当直警察官は、拾った人により警察に届けられている可能性があると考え、近隣の派出所に確認。約1キロ離れた派出所に届いていることが分かり、落とし主に付き添って財布を保管している派出所に向かったという。

この日本人は翌日、哈爾浜街派出所を再訪し、協力してくれた警察官への感謝のしるしとして手描き色紙を渡した。同警察官が精緻なイラストに驚いて改めて職業を尋ねると、「漫画家」と返答された。名前を検索し、颯田直斗さんであることが判明したという。

颯田さんは巫女を題材にした作品を得意とする漫画家。主な作品には「巫女と科学の嘘八百万」、「ダーウィン」(週刊マンガ世界の偉人29号)などがある。
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