週刊誌で連載中の漫画、「闇金ウシジマくん」のあらすじが、動画投稿サイト、YouTubeに無断で投稿され、著作権が侵害されていると作者が申し立てた仮処分について、東京地方裁判所は、サイトの運営会社に対し、投稿者の情報を開示するよう命じる決定をしました。

小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されている「闇金ウシジマくん」の作者、真鍋昌平さんは、作品の画像や、あらすじを伝える文章の動画がYouTubeに無断で投稿され、著作権が侵害されているとして、サイトの運営会社に対し、投稿者に関する情報を開示するよう求める仮処分を申し立てていました。

これについて、東京地方裁判所の奥俊彦裁判官は、27日付けで、YouTubeの運営会社に対し、6件の動画について投稿者の情報を開示を命じる決定をしました。

小学館によりますと、裁判所の決定では、マンガの画像だけでなく、吹き出しの文字だけを抜き出して投稿したものについても、開示を命じているということです。

最近は、動画投稿サイトに漫画のあらすじを文字だけで紹介する投稿が増えているということで、小学館は「長い時間をかけて創造されるコンテンツを大切に守るため、断固とした対応を取っていきたい」とコメントしています。

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181128/k10011726871000.html