日本はコミケ文化は世界に誇るべき文化として守っていくと決断しました


 非親告罪化に関してはこのほか、日本書籍出版協会も、「著作物が実際に侵害されているか否か、その侵害が権利者にとってどの程度重大な影響を及ぼすものであるかについては、
権利者自身しか知りえない場合が少なくない」「新しい著作物の創造あるいは二次創作物が合法的であるか否かは、著作権者の意志に負うところが多く、
このような場合にも非親告罪を適用することは、新たな文化を産み出すインセンティブに対する萎縮効果を及ぼす恐れが大きい」「非親告罪の対象となる範囲は社会的秩序もしくは
経済秩序を乱すような限定して定めることが適当」としている。日本書籍出版協会からはまた、「コミケは世界に誇る文化。二次創作を守る方向での制度を」とのコメントもあった。

 今回の会合ではこのほか、前述の4項目についても検討の方向性について議論があったが、まずは非親告罪化に関して、対象を「デッドコピーに限定すべき」「二次創作は除くべき」という
方向性で、おおむね委員らのコンセンサスが得られた。

 ヒアリングに出席したコミックマーケット準備会の広報担当者は会合終了後、「文化庁の審議会の委員の口から『コミケ文化』という言葉をが出たことにも驚いた。
日本書籍出版協会からコミケを指示するコメントがあったことも力強い」とコメントした。