>>529
大昔のホラーといえば、キリスト教価値観に根ざしたものしかなかった
悪魔、魔女、吸血鬼、狼男、そういったデーモンたちがよそから我々の街にやってきた悪さをし、キリストと神の偉大な力によって成敗される
そこへ新世代のホラー作家たちがキリスト教価値観とは関係ない作品を提案してきた、その一つがクトゥルフとかのコズミックホラー
キリストの神もしょせんは人の妄想に過ぎず、その加護などありはしない。人の力ではどうしようもない巨大でおぞましく凶暴な怪異が、我々のすぐとなりに潜んでいる
人間は発狂するか殺されるか、運良く生き延びても、その恐怖の真実を知ってしまった以上もう前のように安穏とは暮らせない
そういうシチュが斬新と受けて、つくり手側が世界観や小道具共有したものをどんどん作っていって、フィクションのはずなのに違う作家が同じ世界観で書くもんだからあたかも現実にそういうモデルが存在してるようで、これまたリアルと受けて行った
わかりやすいのはネクロノミコン。ほんとうにある魔道書と錯覚するもの多数だったという
そういう感じでSFホラーの先駆けとして登場してるからの人気ってのはあるね
安っぽく感じるのも、後からたくさんフォロワー作品ができて粗製濫造された結果そう見えるって感じだし

後ダーレスとかいうやつが、コズミックホラー普及のためわかりやすくて簡単かつキリスト教的価値観盛り沢山なものに作り変えちゃったからね
善なる存在がいたり属性追加されて対処可能になったり
ゲームには取り込みやすいから一長一短ではあるけど