ゲゲゲの鬼太郎:結果的に時代を映す鏡に 目玉おやじ役の野沢雅子起用の裏側は…
5/5(土) 8:00配信 MANTANWEB(まんたんウェブ)
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テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のビジュアル(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第6話「厄運のすねこすり」の一場面(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビアニメ第6期のねこ娘(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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故・水木しげるさんのマンガ「ゲゲゲの鬼太郎」の新作テレビアニメ(フジテレビほか毎週日曜午前9時〜)。1968〜69年にテレビアニメ第1期が放送され、半世紀にわたって愛され続けてきた人気作で、過去には、環境問題やバブルで浮かれる社会が描かれるなど時代を映す鏡になってきた。
第6期の新作は、鬼太郎が現代ならではの人間の心の闇や社会の中から生まれた妖怪に立ち向かう。第1期などで主人公・鬼太郎を演じた野沢雅子さんが、父の目玉おやじ役として出演したことも話題だ。
アニメを制作する東映アニメーションの永富大地プロデューサーに、時代を映す鏡としての第6期、野沢さん起用の裏側などについて聞いた。

(中略)

◇目玉おやじ役に議論も

第6期は、第1〜5期の長きにわたって目玉おやじの声優を務めてきた田の中勇さんが亡くなってから初めての作品。
第1期などで鬼太郎を演じた野沢さんが、父の目玉おやじ役として出演していることも話題になっている。
田の中さんが演じた目玉おやじの「おい!鬼太郎」というフレーズはあまりにも有名だ。永富プロデューサーらスタッフは、目玉おやじの配役に悩んだ。

「議論があり、いろいろな意見がありました。中には『野沢さんに!』という声もあったけど、
前番組の『ドラゴンボール超」でも主人公の孫悟空を演じられていましたし、過去には鬼太郎を演じられていたので、そんな失礼なお願いはできない……とも考えていた。でも気になったんですよ。
それとなく、野沢さんに近い人に聞いてみたら『嫌ではない』というお話でしたので、オーディションに参加してもらうことになりました」と明かす。

永富プロデューサーは、野沢さんが演じた目玉おやじのサンプルを聞いて驚いたという。
「前からやっていたんじゃないですか!?」と感じるほど野沢さんの演技は自然だった。
野沢さんは以前、目玉おやじの演技について「田の中さんを引きずることはやめようとした」と話したことがあった。
田の中さんのものまねではなく、野沢さんならではの演技で、自然でもある。
野沢さんのすさまじさに改めて気付かされた視聴者も多かったのではないだろうか。

第6期はほかにも、ねこ娘が8頭身のモデル体型の美女になったり、ダイナミックなアクションシーンがあったりと見どころが盛りだくさんだ。
永富プロデューサーは「人情話、ホラー、コメディー、アクションもある。バリエーションを豊かにしています。
これからも、見たことの無い『鬼太郎』をお見せします」と話す。第6期は、どのように時代を映していくのか……。
「見えてる世界が全てじゃない」というキャッチコピーのように、見えない大切なことに気付かされるかもしれない。