アニメ「からくりサーカス」は全36話!藤田和日郎「面白くないものは作らない」
2018年3月24日 23:23 コミックナタリー
https://natalie.mu/comic/news/275070
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テレビアニメ「ひそねとまそたん」のラフスケッチ(C)BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団
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藤田和日郎
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立ち上がり熱弁する藤田和日郎
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藤田和日郎原作によるテレビアニメ「からくりサーカス」のトークイベントが、本日3月24日に東京ビッグサイトにて開催中の「AnimeJapan 2018」内ツインエンジンブースにて行われた。

登壇したのは原作者の藤田、クリエイティブプロデューサー・丸山正雄、プロデューサー・木村誠の3人。イベントが始まると、早速アニメ化が決まったときのことについて聞かれた藤田は「ようやく来たかと」と待望のアニメ化であったことを語る。連載当時から「からくりサーカス」が大好きだという木村は、自身の体験から「当時読んでいた人が(大人になって)改めてアニメを見たら絶対に面白い」との思いからアニメ化を企画したという経緯を話した。

丸山は「こんなしんどいことやる人はいないよなと。誰もやらないんなら俺がやろう」とアニメ化の話を受けた際のことを述懐。アニメ「うしおととら」でもタッグを組んだ丸山に対して藤田は「やってほしかったんだわ。好きなものには一生懸命飛び込んでくれる人だから」と丸山を褒め、木村も「先生と現場が一緒に歩んでいる感じ。『アニメとしてはこうやりたい』という話とか、ぶつかりながら形にしていっている」と制作現場の雰囲気を伝えた。

本作が長編ということもあり、SNSでは「最後まできちんと描ききれるのか」という不安の声が上がっているという話が出ると、藤田は「描ききれるわけねえだろう! (全部で)何巻だと思ってるんだ(笑)」と冗談交じりに回答。ここで藤田からアニメが全36話であることが明かされる。さらに熱くなった藤田は立ち上がり、「36話の中で面白くないものは絶対に作らないという気持ちでこれから試合に臨みます」とアニメ制作を“試合”と言い換えて話し始める。「俺はできるだけベストに物語を作っていきたいと思います」と決意を口にし、「なんせ俺が『からくりサーカス』を一番うまくできると思ってるから、(話を)抜くときだって自分で選びたい。試合後の結果に関しては自由に言ってください、俺も受けて立てる。これだけ(アニメに)関われるんだから」と語る藤田の熱い言葉に、会場からは自然と大きな拍手が湧き起こった。

「うしおととら」のアニメが放映されていた際の話では、丸山が「藤田さんからそのまま出版できるようなクオリティの絵と、コメントがびっしりのFAXが、放送のたびに送られてきてた。全話それを送ってくるんですよ」と明かし、ここでも藤田の熱い一面が垣間見られた。丸山の信頼できる部分を聞かれた藤田は「キャストとか物語作りに関しても、しゃべったら(自分と考えが)そんなに遠くないんですよ」と語り、それに対して丸山も「原作を読んだときから『これは俺がやるんだ』と決めていたから食い違いがない」と2人の息の良さを見せる。