2017年12月27日 12時22分 公開
[ITmedia]

 オタク系コンテンツ業界に特化した仮想通貨「オタクコイン」のICO(Initial Coin Offering:新規仮想通貨発行)に向けた検討が始まった。アニメや漫画、ゲームなどの業界で利用できる共通通貨として発行する計画だ。


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オタクコインの概要イメージ


 オタクコインは、日本のオタク文化を海外向けに発信するメディア事業などを展開するTokyo Otaku Modeが12月27日に発表した構想。2018年春ごろからのICOを目指し、検討を進める。

 コインの詳細は検討段階だが、アニメ作品を見たりレビューを書くなどしてオタクコインを手に入れ、アニメグッズの購入やイベントの参加費用に使ったり、アニメ製作プロジェクトに投じて支援する――といったイメージだ。

 著名な漫画家にコインをデザインしてもらったり、音楽家に決済音やテーマ曲を作ってもらったり、ARを通じて、空中に浮いているオタクコインをジャンプして獲得できるなど、ほかの仮想通貨にはない「楽しさ」の提供も検討する。

 同社はこのほど「オタクコイン準備委員会」を設置。アニメ映画「この世界の片隅に」プロデューサーの真木太郎氏などをアドバイザーに迎え、
オタクコインを通じてアニメ業界の発展に寄与する仕組みの構築を目指す。ICOコンサルティング事業を手掛けるAnyPayの支援も受ける。

 同社は、ICOを実施予定の国の法律・税務の確認や、実施母体の調整、メインメンバーの確定、協力者への呼びかけ、業界への説明などの活動を行っているという。
構想に関心を持つ人とは、コミュニケーションアプリ「Telegram」などを活用して交流。18年春ごろをめどに説明会の開催や資料の公開も予定している。

 ICOも18年春ごろを目指しているがあくまで検討段階で、「実施を約束するものではない」としている。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/27/news060.html
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