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■マストドンインスタンス、それぞれのバルス
準備万端に見えたPawooは陥落。しかし得るものはあったのでは。


マストドンが初めて経験するバルスが終わった。

サーバ監視を実況していた世界最大のインスタンスPawooは、9月29日夜の「天空の城ラピュタ」テレビ放映中に陥落したことを報告し、次の試練である年始の「あけおめ」対策を始めると宣言した。
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ダウン中にはユーザーから公募したパウーちゃんのエラー画面がしっかりと活用され、あけおめに向けたエンジニア募集についてもトゥートしている。
技術面での知見も得られたようだ。

世界ナンバー2のユーザー数を持つmstdn.jp管理者のぬるかるさんは、バルスを無事に乗り切った後で「DDoSごっこだね!負けないんだからー!」とサーバルちゃん風コメント。
ユーザー数3位のfriends.nicoも安定動作しており、管理者らは終了後カラオケに繰り出す余裕も見せた。

VOCALOID専用インスタンスのVocalodonでは、遅延は発生したもののサーバは落ちることがなかったためせっかく用意した専用メンテ画像の出番がなく、意図的に503エラーを出して停止し、鏡音リン・レンがバルス!と叫ぶPokePikaさんの絵を表示した。
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バルス祭りで負荷対策をするのは実利的な効用も高い。
ネットウォッチャーのotsuneさんは、「専門家視点で言うと『あけおめピーク』の良い予行演習になるので、スケーリング対策の視点でも結構役に立っている(負荷シミュレータだけではわからなかった本番データーが取れる)。
ついでにいうと、あけおめピーク対策で人員をさくのは出来れば回避したいから、あらかじめ日時が分かってる平日金曜日なのもありがたい」と分析している。

一方、ほぼ影響が出なかったインスタンスも多い。
ユーザーが鹿ばかりの鹿トドン、ガジェット散財にしか興味がないグルドンなどは、対策はしたもののバルス祭りによる負荷は特になかったようだ。