にいがたマンガ大賞が20回目
プロの漫画家、次々と輩出
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20170617330236.html

新潟市などでつくる実行委員会が主催する漫画作品のコンテスト「にいがたマンガ大賞」
の受け付けが8月11日から始まる。今年で20回目を迎えるマンガ大賞の入賞者からは
プロの漫画家として活躍する人も輩出し、全国的に知られるコンテストになった。市は応
募を機にデビューした漫画家の企画展を開くなどして作品の応募を呼び掛け、盛り上げに
努めている。
 マンガ大賞は新潟から漫画文化を発信しようと、1998年から毎年開かれている。集
英社や講談社など有名漫画雑誌の編集者らが審査に加わるのが特徴で、作品が審査員の目
に留まってプロデビューした人もいる。市によると、漫画家になった応募者は8人いると
いう。
 そのうちの1人、五泉市出身の漫画家吉元ますめさんは高校生の時から3回入賞し、審
査員の編集者に声を掛けられた。2009年にデビューし、クマと少女の田舎暮らしを描
いた代表作「くまみこ」はテレビアニメ化された。
 市は新潟ゆかりの作家を知ってもらおうと、7月11日まで中央区の市マンガの家と市
マンガ・アニメ情報館で、くまみこの原画約100点を展示。マンガの家ではデビュー前
の吉元さんのマンガ大賞入賞作も並べた。
 マンガ大賞実行委事務局の市文化政策課は「10社ほどの出版社が審査に参加し、応募
がデビューにつながる可能性もある。過去に応募した人も再チャレンジを」と呼び掛けて
いる。
 マンガ大賞は一般、高校生、中学生、小学生の各部門があり、ストーリー漫画は40ペ
ージ以内、コマ漫画は8ページ以内。幼児、小学生を対象にしたコミックイラスト部門も
ある。大賞(賞金30万円)の審査対象は一般、高校、中学生の3部門で、小学生部門に
は「こどもにいがたマンガ大賞」(図書カード2万円分)を贈る。