猪公霊塔泥水抗(ちょこうれいとうでいすいこう)

古代中国の将 猪公良(ちょ こうら)は優れた人物であった
死後もその業績を忘れることをせず、住民たちは慰霊塔を国境付近に建て、国の護神として崇め奉った
時を経て隣国が攻め入って来たとき、守将は篭城を決めこんだ
攻めあぐねた隣国は河を堰き止め決壊させるが、守将は城壁から指差し叫ぶ

「猪公霊塔泥水抗!」
(見よ! 猪将軍は泥に浸かろうとも立っておられるぞ!)

皆が城壁から外を眺めると、確かに全てが氾濫した水に浸かっているなか、泥にまみれようと傾くことなくそびえ立つ慰霊塔がそこにあった
士気を落とすことない兵達は数倍の兵力にも耐えてみせ、守ることに成功したという