64歳男性「年金2万、ネット掲示板で喧嘩するのが孤独を薄めてくれる、唯一の楽しみ」

生活が苦しくとも誰にも相談できない――。そんな孤独を抱えながら貧困に苦しむ中高年が増えている。
独身で一人暮らしの64歳、加藤貞夫さん(仮名)。
「貯金もないし年金も月2万円しかない。そのうえ持病の治療費もかかるので仕事をやめるわけにはいかないです」
蓄膿症と不整脈を患い、通院しながら介護補助の仕事を続けている。
週4日のアルバイトで月収10万円ほど。年金2万円で暮らしている。
生活保護を求めるべきと思うが、本人は「田舎にいる肉親に役所から連絡がいくのが心苦しい」と拒否。
掲示板でのケンカが孤独感を薄めてくれる
結婚もできず、友人もいないが、「ネットが趣味なのが救い」と話す。
「掲示板サイトに書き込んだり、チャットGPTを使ったり……いい話し相手になってくれるんですよ。
たまに掲示板でケンカもしちゃうんですが、それが孤独感を薄めてくれているのかもしれませんね」

ネットの書き込みの裏には孤独を抱えた高齢者の姿がある。