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この本のアマゾンレビューにハギーが弱い理由が的確に詰まってて草

まず最初に、これを読破するには相当の困難が待ち受けます。ツッコミどころが多すぎます。
どうしてこれを戦術書として出そうと思ったのか正気を疑います。
内容はMリーグの対局を萩原聖人と黒木真生が対話する感じで説明するという感じです。
「人間観察+理論探求、これぞ新しい令和の麻雀!」と帯にありますが、聞き手の黒木がひたすら萩原をよいしょするだけです。
また、萩原のメンタルの弱さが際立ちます。
北家が北をポンしただけで逆境と感じたり、ちょっと配牌が悪かっただけで地獄だとか、麻雀でよくある不利な状況をすごくネガティブに捉えるようです。こんなことで逆境の中と感じるの?と萩原聖人の精神が心配になってしまうほどです。こんなことでは麻雀を打ち続けたらストレス死するのではないか心配です。
さらにとある章では黒木が
「感性と感覚ではなく、理論に裏打ちされたものだということが、よくわかりました!」
といいながら、次の章で萩原が
「でも、このパターンでつかんだ牌はだいたいアタリっていう感覚があったんです。」
と、前章をひっくり返す一言。
これは流石にギャグかな?と思いながら読み進めると何度もこういうやりとりが出てきます。
たられば論は意味がないといいながら次の章でたられば論を繰り広げています。

打牌選択が自らを逆境に追い込んでいるとしか思えません。極端なネガティブ思考から打ち出される非効率な打牌がその逆境を作り出しているとしか思えません。
しかし、普通の打牌もあります。それをドヤ顔で3ページで語るの様は読む気が失せます。
ただ牌図はすごく見やすいです。今までの麻雀本には無かったのでそこは評価できますが、2ページ全く同じ牌図を載せている箇所がいくつかありページ稼ぎ感が否めません。
国士テンパりました→あがれませんでした。
という何も身にならない章もあります。
読み終わって萩原聖人は極端なネガティブ思考で麻雀を打ち、逆境を自分で作り上げ、それに立ち向かうという一人相撲麻雀を打っているということがわかりました。
これはきっとギャグエッセイ本なんだと気づくのには時間がかかりました。