2021年7月10日(土) 朝日新聞名古屋本社 声
狭い道路 根本的な解決が必要   会社員 衛藤亮太 (埼玉県 28)

 またしても尊い命が失われた。八街の交通「事件」だ。私は、不可抗力による「事故」
ではなく、あえて「事件」と言いたい。そして改めてドライバーとして、歩行者の安全
第一を心がけて運転するように気持ちを引き締めたい。

 常々感じていることがある。日本は道路が狭すぎる。高度経済成長期、農道にアスファルトを
敷いた程度の市町村道が、今でもそのまま残っている箇所が多くないだろうか。交通事件を
なくすには、ドライバーの意識の問題だけではなく、自治体の道路行政、地権者の協力があって
こそだと思う。よりよい道路環境を整備するため、地権者には積極的に土地を提供するように
お願いしたい。

 八街の現場は「抜け道」としてよく使われていたという。周辺幹線道路の慢性的な渋滞に
よって車が流入しているとすれば、渋滞を解消することこそ重要だろう。道路に交通安全設備を
設置するという短絡的な対応から脱却し、根本的な原因を解決することで交通事件を減らせるの
ではないか。

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 投稿者の方こそ、典型的な短絡思考ですね。28才ではまだ若気の至りが残っていて、
「歩行者の安全第一を心がけて運転する」と建前では言っていても、本心では広い道路で
思い切りぶっ飛ばしたいのでしょう。
 書き出すとこの欄がパンクするので、ほんの一言だけ。道路を広げても交通問題の解決に
ならないのは、すでに世界の常識。道を拡張すれば拡張しただけ車が殺到して元の木阿弥です。
日本は1970年に1万7000人近くが交通事故死しましたが、近年は、投稿者の言う「農道に
アスファルトを敷いた程度の市町村道が、今でもそのまま残っている箇所が多」い状態が
続いているのに死者は3000人余りに減っていますよ。そういった事実をよく考えましょう。