>>618
 はい、全文投下します。
2021年6月6日(日) 朝日新聞名古屋本社 声
五輪中止 それしか道はない   作家 赤川次郎 (東京都 73)

 想像してみよう。恋人たちが身を寄せ合って夜の川辺を歩く姿を。孫の誕生日に
集まった3世代の家族が互いに抱き合う光景を。今、私たちが求めているのは、そんな
「日常」が戻った世界であるはずだ。

 しかし今、日本はそれに逆行する「とんでもない国」になろうとしている。新型
コロナの感染拡大が続く緊急事態宣言下で五輪パラリンピックを開催? 他の国の
ことなら「なんてひどい国だ!」と呆(あき)れるだろう。

 国の指導者の第一の任務は「人々の命を守ること」。いまだウイルスの正体が分からない
のに、9万人もの人間が出入国するとしたら、どうやって感染拡大を防ぐことができるの
だろうか。むしろ、ここを起点にさらに新たなパンデミックが世界を襲うかもしれない。
一日も早く、五輪中止を決断するしか道はない。賠償金を払わねばならないのなら
払えばいい。経済は取り戻せても、人の命は取り戻せないのだ。

 医療も報道も、それぞれ良識と良心をかけて、五輪開催に反対の声を上げるときで
ある。利権に目のくらんだ人々には、これも「馬の耳に念仏」だろうか。そう言っては
馬に失礼かもしれないが。

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 最近このスレに来た人たちは知らないでしょうが(私も途中から来た者ですが)、
赤川次郎はかなり以前から時折「声」欄に左翼的投稿をしていました。