2021年4月6日 毎日新聞西部版
配偶者の呼び方  家業手伝い・豊崎香穂理(52) 山口県下関市

3月1日の本欄に「気になる『主人』と『家内』」という投稿が載った。
「うちの主人」「私の家内」などの表現は性差別につながるのではという意見に、うなずくところがあった。
かなり前の話だが、新聞の随筆欄に、妻のことを「側用人」と書いた文章が載った。
書き手は80代の方で悪気はないのだろうが、私には抵抗があった。
所属するペンクラブの文章講座で講師の先生が、「主人」や「だんな」という言葉を女性が使っているのを見て
「自分はその言い方を好まない。夫婦は同等なのだ。『夫』という表現だってあるでしょう」とおっしゃった。そうか、と思った。
他にも作家の五木寛之氏がよく使う「配偶者」という言葉もある。若い人は「相方」と言ったりもする。
昔と比べたら女性の地位は向上したが、森喜朗氏の女性蔑視発言など社会は男女平等を認めているとはいえない。
私もできる部分から差別意識の撤廃へ努めたい。
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「そんなもん人それぞれだろ。多様性を否定するのか」って言い返されて終わりだな。