2021年2月17日(水) 中日新聞 発言 結ぶ 大人から
 このコーナーは、これまでに掲載した20歳未満の読者投稿(旧・発言ヤング)に寄せられた大人の
声を紹介し、大人と若い世代の読者を結びます。(以上、コーナーに付随する説明文)

名前 愛着と尊厳持って   宮崎太郎 会社員 (名古屋市西区) 43歳

 昨年十一月十八日付本欄「名前に込める親の願い」を読み、感動しました。私の名前はおとぎ話の
主人公や特撮のあるヒーローと同じで幼い頃は嫌でした。「役所の申請書の記入例と同じ」と仲間に
イジられたことがありました。何でこんな名前にした! そう親を恨みましたが、「名前は親が子どもに
与える最初のプレゼント」とするあなたの投稿を読み、長年の自分の浅はかさを恥じました。今は、
この覚えやすい名前が大好きです。気さくに名前を呼んでもらうと悪い気はしません。堂々と名乗れる
ようにもなりました。

 近年は本当にさまざまな漢字を駆使した、かわいらしく個性的な名前が随分増えました。きっと
親がさまざまな思いを込めたのでしょう。私には三歳の娘がいます。娘には自分の名前に愛着を持ち、
友達の名前にも尊厳を抱けるような人になってほしいです。

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(コーナー担当者の記)
◆投稿の元になったのは、親からもらった名前に思いをはせた中学生の声です。
 「直弥」という名前には母の素直な人に育ってほしいという願いが込められているそうです。名前は
親が子に託すものだけに、どんな宝石よりも美しく、尊いことに気づき、「名前のことで誰かを決して
イジってはいけない」と訴えました。国語の先生に「自分の子どもにどんな名前をつけるか」と
聞かれました。考えたのが「楽夢(らくむ)」といいます。「夢のような楽しい人生を歩んでほしい」と
その理由をつづりました。

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DQNネームは良くない。望みもしないプレゼントをもらった子供が将来どれほど苦労するかに
思い至らない親は厳しく反省を。