11月11日付大阪本社版

多数決絶対は民主的でない?      行商人 中野 吉宏(兵庫県 58)

 大阪都構想の是非を問う2回目の住民投票が行われ、小差で都構想は否決された。5年前の前回の住民投
票も小差で否決だった。今回の住民投票の実施は都構想を掲げる維新の良く言えば「やる気」、見方を変え
れば「性急さ」が感じられた。
 今回の結果が逆に1票でも賛成が多ければ、都構想の賛成派は数の力で大阪市を解体したのだろう。多数
決は民主主義の重要な手法である。しかし何かを変更する際、多数決を絶対とするのは民主的手法とは言え
ないと思う。
 とくに一度変更すると問題が生じても元に戻しにくい巨大な制度やシステムについてそう思う。多数決の
50%超での変更でなく、3分の2や60%超などより明確な票差で、変更が可能とするべきではないだろう
か。憲法改正は「衆参両議院でそれぞれ3分の2以上の賛成と国民投票で過半数の賛成が必要」と定められ
ているが、これでよいだろうか。
 大阪市の存続派も今回の小差は、非常に大きな課題を背負ったことを認識すべきだと思う。大阪市存続と
いう結果にあぐらをかくことなく謙虚にシステムや制度の問題点の改善に取り組むべきである。
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「民主主義」に夢見過ぎ。
民主主義なんてチャーチルも言ったように、最悪だけど他の政治形態よりマシな程度と考えなきゃ。

>「衆参両議院でそれぞれ3分の2以上の賛成と国民投票で過半数の賛成が必要」

これでいいわけない罠。衆参過半数で発議できるようにしないと、いつまで経っても不磨の大典だぞ。