2020年10月10日(土) 朝日新聞名古屋本社 声
五輪マスコットに性差はないか   全国通訳案内士 洲崎みどり (東京都 64)

 昨年の今頃はラグビーワールドカップの真っ最中で、ガイドの仕事で大忙しだった。仏からの
女子大学生グループを案内した時、東京五輪・パラリンピックの公式マスコットを見かけたので、
ミライトワとソメイティという名だ、などと説明した。1人が「どうして五輪が青でパラリンピックが
ピンクなの? 五輪は強くて男性的で、パラリンピックは弱くて女性的という先入観を与えていない?」
と質問してきた。ピンクは桜にちなんだ色だと伝えたが、「パラリンピックの方にも青を加えるべきだ」
と返ってきた。その後、米国人観光客にも同じような質問をされた。

 日本航空が機内などの英語案内から "Ladies and Gentlemen" の呼びかけをやめたとニュースに
なったが、我々が見過ごしている日常の中に、世界の非常識がまだ残っている。例えば最新の
公共施設やビルのトイレの多くが相変わらず男性用を青、女性用を赤で色分け表示している。世界は
ジェンダーフリーが基準となりつつある時代なのに。

 例えば全アスリートの強い心身や金メダルをイメージしたゴールドへ変更するとか、来年に延期
された五輪前に再考はできないだろうか?

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 欧米人も気まぐれで、昨日はカラスは黒いと言っていたのに、今日は白いと平気で言います。
そして、白人は絶対なのだから有色人はそれに倣え、と何の疑問もなく押し付けて来ます。
日本人は自己主張が苦手なので、結局欧米に倣って「カラスは白い」と言います。そして、
次の日に欧米人がまた「カラスはやっぱり黒い」と言って、日本人はまだカラスは白いと思って
いるのか、と馬鹿にします。明治維新以来続いて来た笑えない喜劇。