8月27日(木)朝日新聞東京版朝刊「声」欄

自民よ 自らの改憲草案お忘れか   無職 中野由夫(宮崎県 71)

野党4党などが7月31日、安倍晋三内閣に対し、憲法53条に基づき臨時国会の
召集を求める要求書を衆院に提出した。131人の賛同議員の名簿を添えての要求で、
「衆院両院のいずれかで4分の1以上の議員」と定める憲法53条の条件は満たして
いる。しかし「いつまでに」という期限が付されていないため、提出から20日以上を
過ぎても安倍政権は応じようとしない。

政治学者や法学者らも、この姿勢は明らかに憲法違反だと政府を厳しく批判している。
私も同感だ。

自民党は2012年4月、野党時代に発表した「日本国憲法草案」を思い起こして
ほしい。53条の改正案について、いずれかの議院の4分の1以上の要求があった
ときは「要求があった日から20日以内に臨時国会が召集されなければならない」と
明記。20日以内という期限を加えて、臨時国会の召集要求権を少数者の権利として
定めているのだ。

それが与党に転じた途端、このていたらくだ。自民党の憲法改正草案は、今やむなしく
響いてくるだけとなった。安倍内閣は早急に臨時国会を召集すべきであり、それが
できないなら内閣総辞職すべきだ。
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安倍首相が辞意を表明する前の投稿だが、ここ数カ月、コロナ禍という大変な状況下、
自身の健康状態も悪化する中、ギリギリの状態でやって来たんだよね、安倍首相は。
政権の足を引っ張るのが目的で臨時国会の召集を求める野党と違って。