2019年7月18日(木) 朝日新聞名古屋本社 声
憲法の心 踏みにじるのは誰か   無職 中村孝太郎 (北海道 66)

 札幌で15日にあった安倍晋三首相の街頭演説で、ヤジを飛ばした2人の市民を警察が取り
押さえ、現場から排除した。うち一人は女性で、「増税反対」と叫んで警官数人に取り囲まれ、
腕をつかまれて後方へ移動させられたという。行き過ぎは間違いあるまい。憲法の精神が
軽んじられた事件だろう。

 改憲を主張する最高権力者。憲法で縛られているはずのその人に批判的なヤジを飛ばした
国民を、警察が平然と実力で排除する。紛れもなく国家による政治弾圧の構図だ。

 戦前、労働運動作家の小林多喜二が警察の取り調べで拷問死した。しかし、戦後70年余の
長きにわたり、わが国で政治家にヤジを飛ばしただけで警察に実力排除されることなどなかった。
安易な公権力の行使は、憲法の保障する国民の諸権利を圧迫するとの空気が社会に満ちて
いたからだ。これではわざわざ憲法を変えるまでもない。憲法の精神はすでに踏みにじられ、
「運用改憲」されているとさえ言えよう。

 頑丈な堤防もアリの一穴から崩壊するという。ひょっとしたら札幌の事件が日本戦後史の
分岐点になる可能性は十分にある。


=======
 朝日新聞では、今回の件はこの投稿にあるようなウソ・捏造・紛らわしい内容で報道されて
いるのでしょうか?