この記事については、沖縄のダイバーから疑問の声が上がり、究明の結果、それは朝日新聞の写真部員が故意に傷つけたものであったことが判明した。その写真部員は免職になり、当時の社長は辞任に追い込まれた。

 このサンゴ事件は、日本の報道史において重大な事件であるのに、30周年の今年、全く回顧されていないようだ。さらに問題なのは、この事件の根本的な悪質性が全く理解されていないことである。
写真が完全な偽物であったために、この記事の極めて犯罪的な本質がかえって見逃されているのである。