今の時代は、東京マスコミのゴリ押しが逆にブランド力を落とす流れ

東大に入るのは随分簡単になったのに、就職は困難になったという皮肉

「東大の教員は『生徒のレベルが昔と比べて下がった』と言います」
(教育ジャーナリストの小林哲夫氏)

高等教育総合研究所代表取締役の亀井信明氏は次のように語る。
「少子化の影響によって、東大はいままでよりも入学しやすくなっていくでしょう」

イギリスの高等教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」が
毎年発表している「世界大学ランキング」の'18年版によると、
東大は前年より7つ順位を落として世界46位となった。
'04年には12位だったことを考えれば、その凋落ぶりは明らかだ。
アジアだけで見ても、シンガポール国立大学や北京大学の後塵を拝し、
8位という順位に甘んじている。

「東大を中退して起業する人が増えたように、
東大という学歴を足場として出世しようとする学生も少なくなってきました。
学生の価値観の多様化を、いまの東大は吸収しきれていないのが現状です」
(前出・木村氏)

'16年度に東大を卒業した学生の就職率を見ていく。
大学公表のデータによると、文系学部の卒業者総数から進学者の人数を引くと1071人だが、
就職者数は790人で、就職率は73.7%となる。
全体の大卒就職率が97.6%であることを考えると、かなり低い数字であることがわかる。

本物のエリートは海を渡り、東大に集まってくるのは一段レベルが落ちる学生ばかり。
しかも、彼らの将来は保証されない。
東大の威厳も、人口減少によって失われていく。

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