最近は路線バスを降りる子どもたちが「ありがとうございました」
とワンマン運転の乗務員に声をかけていく。
カッパだゴキブリだと蔑まれる新聞屋だが、
「雨の日も風の日も新聞届けてくれてありがとうございます」と
子どもたちから感謝され、早朝の街を颯爽と走り抜ける姿に憧れの
視線が注がれた時代もあった。

いまの子どもたちはそもそも新聞配達の存在を知らないか、
知っていても「捏造ニュースが書き散らされたゴミ配り。氏んで詫びろや」
とか罵倒するのみ。

街で新聞屋を見かけた母親は「しっかりお勉強しないとあんな人になってしまうのよ」と
教え諭し、あまりの惨めな姿に恐れをなした子どもらは怯えて一生懸命勉強する。
そういう意味では新聞屋も世の中の役にたってはいるんかなあ