毎日新聞東京版 平成29(2017)年10月29日

政権用語の風潮気がかり
団体職員 谷口 歩(鹿児島県出水市 46歳)

 「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」を定めた憲法9条を読み解くと、
「戦力の不保持」とは軍隊その他の戦力を持たないことで、「交戦権の否認」とは
国家が戦争をする権利を認めないこととなる。「戦争の放棄」については
二度と戦争をしないという誓いに他ならない。
 自衛のための戦力を持った時点で交戦力ゼロとはいえなくなったが、
「自衛隊合憲」に道筋をつければ、もう憲法9条はもとの9条とは別物になる。
「徴兵制度が復活することなどありえません」という叫びも、
隣国からの脅威次第では覆されないとはいえなくなる。
 選挙権年齢が18歳以上に下げられた真意が再びの学徒出陣にあると主張する者を
「偏向だ」「フェイクだ」と糾弾し、証拠の出ない疑惑をいつまでもつつくなと言わんばかりに
擁護する風潮が気がかりだ。
戦争に挑み、戦力を保持し、交戦権を認める国に変貌を遂げても、
与党に投票した次世代を担う若者は良心的な兵役拒否すらしないのだろう。

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>選挙権年齢が18歳以上に下げられた真意が再びの学徒出陣にあると主張する者を
>「偏向だ」「フェイクだ」と糾弾し、
そりゃあ言われるだろうよ…………