【朝日新聞への基地外”寄稿”2017年10月6日】 作家・中村文則 ●総選挙、日本の岐路●

 衆議院が解散となった。解散理由の説得力のなさは、多くの人がすでに書いているので、ここでは繰り返さない。
僕もその件に関し首相の発言を様々に観たり読んだりしたが、わからなかった。

 でも今回の解散は、ある意味首相らしいとも言える。首相はそもそも様々なことに対し、もう国民を納得させる
必要をそれほど感じていないように見える。本当の説明をせず、押し通すことに、もう「慣れて」しまっているように見える。
これは、とても危険なことだ。安倍首相を積極的に支持している人達は、共謀罪をあのような形で成立させても、森友学園問題
で首相夫人を私人と閣議決定しても、親友で何度も会っている、加計学園の理事長の長年の目標(15回申請していた)の
獣医学部への想いを今年の1月20日まで知らなかったと言っても、その件で関係者達が国会で「記憶にない」を連発しても支持してくれる。
だからそういった層には、元々説明する必要性は薄い。

・・・首相に対しどちらともいえない、いわゆる中間層に対しても、首相は説明の必要性をそれほど感じていないように見える。<続く>

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