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5月1日付東京本社版
「核爆発は見るな」は竹槍だ   無職 伊賀三江(千葉県 82)

 北朝鮮情勢が緊張する中、先輩から「政府のサイトを見て」とメールが来た。内閣官房国民保護ポータルサイトを見た。
「武力攻撃やテロなどから身を守るために」というパンフレットに、核爆発時の留意点として
「閃光(せんこう)や火球が発生した場合には、失明するおそれがあるので見ないでください」「とっさに遮蔽(しゃへい)物の陰に身を隠しましょう」とある。マジで? 目を疑った。

 現代の核兵器はどのくらいの威力なのだろうか。想像することも出来ないので広島の原爆を想像する。一瞬ピカッと空に光り、キノコ雲が空にのぼる。
見るなと言われても、見なければ逃げられないので、見て、危険だと思ったら遮蔽物を探して隠れる。出来るだろうか? ピカッと光った瞬間に、私は炭になっているのでは。

 この現実離れしたばからしさ。遠い記憶がよみがえる。終戦間近、本土決戦にそなえて皇国の少女に課せられた抵抗手段は「竹槍(たけやり)」だった。
太平洋上に展開する米艦隊に対して少年兵に与えられた武器は「回天」(人間魚雷)、すなわち自らの肉体を差し出すことだった。政府は昔から同じことを言っている。

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・どうでもいいですが、82歳にメール送ってくる「先輩」って化け物クラス。