>岩手県盛岡市 吉田誠治 非常勤講師(28歳 当時)

「飲んではいけない」地ビールもある

 本誌(週刊金曜日)229号(98年7月31日)の特集「がんばれ地ビール」の中の全国地ビールリストに、
「東日本ハウス」の関連会社が作っている「銀河高原ビール」が載っていた。

 「東日本ハウス」といえば、映画『プライド』や、渡部昇一氏がホストを務めるテレビ番組
『新世紀歓談』のスポンサーとして「有名」である。

 創業者で筆頭株主の中村功氏は、タカ派の「青年自由党」の党首である。南京大虐殺を否定する
発言をしたこともあり、「新しい歴史教科書をつくる会」の旗揚げの際は賛同者にもなっている。

 「銀河高原ビール」は、岩手・岐阜・熊本の全国3カ所で製造されているが、岩手が「本家」である。
中村氏は、「本家」である岩手で「銀河高原ビール」を製造している「東日本沢内総合開発」の社長でもある。

 「銀河高原ビール」はおいしいと評判である。おいしいものを飲みたいという気持ちは理解できる。
しかし、「銀河高原ビール」を飲むことは、「東日本ハウス」や中村氏を儲けさせ、結果的に、
歴史の歪曲に手を貸すことになりはしないか。

 良識ある『週刊金曜日』の読者の方々は、「銀河高原ビール」を飲むべきではないし、
また「銀河高原ビール」を飲むことの「危険性」について、周囲の人々に語るべきだろう。

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 また、元教師か…>>180