3月22日(水)朝日新聞東京版朝刊「声」欄

衆院は比例代表制に一本化を   無職 蘓武昌春(宮城県 83)

「国会議員の定数削減 必要かも」(2月26日)を読みました。
特定秘密保護法や安保法制が国会で数の力により成立したため、
「頭数」にすぎない議員は必要ない、とのご趣旨です。

しかし、現行の選挙制度のまま削減すれば、ますます民意が反映されなくなると思います。
多くの国民の声を無視するような国会運営の根源に、
小選挙区制を軸とする選挙制度があるからです。

2014年衆院選で、自民党の得票率は小選挙区全体で48%だったのに、
75%もの議席を得ました。
これでは、日本国憲法前文にある「正当に選挙された国会における代表者」とは言えません。

民意と選挙結果のねじれを解消するには、小選挙区を廃止し、
全国11ブロックの比例代表制に一本化する以外にないと思います。
中選挙区制に戻せば、自民党の派閥争いが復活する懸念があります。
比例代表制なら各政党への支持率が正確に議席数に反映されます。

自民、公明両党は危険な「共謀罪」法案を強行採決しかねません。
「多数の横暴」をただすためにも、民意をよりよく反映する国会構成にし、
活発な議論がされることを期待します。
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確かに比例代表制は小政党にも議席獲得のチャンスがあり、
多様な意見が反映できる制度だが、ヨーロッパでは正にこの選挙制度が、
極右政党の台頭を許している側面もあるのだが。
過去を振り返っても、最初は泡沫政党に過ぎなかったナチスが勢力を拡大したのも、
この制度が一因でもあるのだが、投稿者は分かっているのだろうか?