>主婦 清水芳枝(神奈川県 66歳)

教育勅語は、絶対に教育に用いてはならない(←東京本社以外 東京本社→)教育勅語を教育に用いてはだめ

 教育勅語を閣僚たちが評価する発言をしていることに驚いています。稲田防衛相に続いて松野文部科学相が、
憲法や教育基本法に反しない配慮があれば教材として用いることは問題ないという見解を示しました。
それほど教育勅語は良いものなのでしょうか。

いいえ。絶対に教育に用いてはならないと思います。

 教育勅語は国民主権を否定するものです。国民を天皇の良き臣民にするために、当時の主権者たる
明治天皇の名で、さまざまなことを国民に命じたものだからです。さらに、国民の人権を無視しています。
危急の事態があれば天皇のために命を捨てるように求めているのです。

 事実、1945年の敗戦に至るまでに多くの国民が戦争に駆り出され、命を落としました。
戦争に反対する自由はありませんでした。

 自民党の憲法改正草案には「天皇は、日本国の元首であり」とあります。

 今、閣僚たちが教育勅語を持ち出すのは、

国民が天皇に仕える日本を目指しているからだと思います。

再び国民主権と基本的人権が否定されることを、許してはなりません。

===== 朝日新聞(声)2017年3月19日 =====

 ゼロか百か発想。危ない主婦。常連:清水芳枝。