念仏の鉄がよかったのは中村主水とタメを張れる立場だったからで
糸井貢や市松や赤井剣之介らも、主水がまだ若かったのでタメを張れる存在だったが
仕事人シリーズになって以降、山田五十鈴らを除き
主水とタメを張れたのは左門が最後だ
他は入れ替わり中村主水の部下だった感じが強い

最初の仕掛人でも梅安と左内が時折考えの違いから緊張が走る場面があって、そこが面白かったんだが
やっぱり、必殺の醍醐味の一つは、劇中で裏稼業の仲間が意見が合わず
(そのどちらの考えが正しいというわけでもないんだが)対立する構図こそが
視聴者に正義とは何か?とか考えさせてくれて面白かった
主水とタメを張れたのは左門が最後だと書いたが
それ以降、緊迫感がなくなったのは、かつての念仏の鉄らのように中村主水とタメを張り意見が言える殺し屋が仲間にいなかったことだろう