>>607
「最初にお話が来た時は四十歳。実父のイメージが強烈でしたし、私も歌舞伎ではまだ若手の部類で、とても平蔵のように人を引っ張って行く人物には見えない。お断りしました」
「長谷川平蔵が火付盗賊改方長官になったのも四十五歳。同年なのが不思議で、もういいかなと思いました」
(二代目中村吉右衛門)
「何度目かのテレビ化のはなしがあり、私はぜひとも四代目の鬼平を吉右衛門さんに演じてもらいたかった。このはなしがまとまるまで、五年かかった」
(池波正太郎)