帰宅してちゃんと見直し。

今までやってきたことが物の見事に収斂したではないの。すべての主要キャラが動いて澪を盛り立た(太一まで)。
最終回に出てきたほとんどすべてのシーンは、これまで出てきた様々なシーンとの関連づけの下に解する必要がある
(例えば、早帆への煎り豆口上(理想の女性像)が、一口宝珠の時のやんわり告白となり、宝珠創作のヒントとなり、
節分の豆まき(負けてもみんな幸せ)となり、ついには小松原の熱い愛の告白と繋がっていったことを想起されたい)。
1話内でも、鰆の唐墨は(源斎がヒントを与えたものの日数がかかり間に合わない)、勝つために采女が
周到に準備した計略であったことが小松原によって暴露されたことで、又次のみならず視聴者の我々もまた、
真の勝利者は澪であることを知りカタルシスを得たのである(しかも太夫のあの素晴らしい評言)。
まだまだあるが今日はここまで。小松原の道は一つ、清右衛門の滋養滋味がちゃんと最後に飛び出したのもさすが。

最後佐兵衛を出現させたのは、次回(パート2)へのいわゆる引きだろう。
消化不足とか中途半端という方々、それは何を意味するのか教えてほしい。8話ですべてを解決すべきだというのか?
(続編があるのなら、未解決部分を残すのは当然だろう。例えば小松原と澪との間は破談したのかはなお微妙)。
最終回のほとんどは、これまでの物語を中間総括することへと向けられており、その完成度は頗る高く、
その意味で最終回はパート1を締めくくるに相応しい内容をもっている。