「僕は(SMAPのことは)知らないし、直接話す機会もない。
何も分からない分際で答える資格もないですよ。

大体派閥って何?何をもって派閥というの?」

九月十五日の午前三時過ぎ。東京・銀座の会員制バーから出てきた滝沢秀明(34)は、小誌の直撃取材に、ときに声を荒らげながら一時間近くにわたって答えた。

「うちの滝沢」
昨年一月、小誌がメリー喜多川副社長(89)にインタビューした際、メリー氏は彼のことをこう呼び、その寵愛ぶりをのぞかせた。
一方でメリー氏は「飯島のSMAP」と表現した上で、かつて元チーフマネジャーの飯島三智氏が、SMAPの番組から滝沢を降ろした疑惑を記者の前で指摘した。
滝沢はそのインタビューを覚えていた。

「あれ、貴方が書いたの? 飯島さんは辞めましたから。もう終わったこと。派閥があろうが無かろうが、関係ないですよ。
うちのタレントは事務所に守られているけど、それぞれ自分の仕事は自分で決めてますから。
(事務所には)ただ恩返しをしているだけです。僕だけでなく、ジャニーズは全員そう。
ただの少年が百八十度人生を変えてもらったわけですから、感謝するのは当り前。それをわからなかったらアホでしょう」


「僕らじゃなくて会社が決めることだから」

雄弁で熱い語り口はメリー氏を髣髴とさせる。
取材を終え、礼を言って立ち去ろうとする記者に向かって、滝沢は話し続けた。

「僕らの仕事は、ただキャーキャー言われてるだけじゃないんです。
自分の後ろにはスタッフとかたくさんの方がいて、その人たちの生活もかかっている。文春さんは好き勝手に書くけど俺らの人生、そんなに軽くないですから!」