橋下徹「米朝首脳会談を評論する愚」
http://president.jp/articles/-/25343?page=3
 アメリカ、トランプのおっちゃんにとっては、北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)
廃棄が実現できれば、とりあえずアメリカ本土を狙われることはなくなり、アメリカの利益を実現できる。
その他の中距離ミサイルが存在しようが、核弾頭が残っていようが、ICBMさえ廃棄できれば、ぎりぎりアメリカの利益を守ることができる。
そしてトランプのおっちゃんとしては朝鮮戦争の終結ができれば歴史的に名を残すことができる。

北朝鮮・金さんにとっては、ICBMの廃棄と引き換えに北朝鮮の体制保証さえ得られれば、自分の身を守ることができる。

ということで、北朝鮮がICBMを放棄して、朝鮮戦争を終結させるというラインで落ち着く、
すなわち日本を射程に収める中距離ミサイルや、核弾頭は残るという日本にとっては最悪の収まり方を想定して、
日本は、日本自らの対処方法を今から考える必要がある。

ところが今の日本の状況は、米朝首脳会談とその後が日本にとって最大の利益になるような
進展を「願望・希望」し、第三者的に米朝会談の成り行きなどを「評論・予測」しているだけ。
日本にとって最悪のことを想定して、その対処方法の選択肢を考え、実行することが、今の日本にとって一番重要なことだ。
アメリカの力をうまく利用する必要はあるが、アメリカの力を頼り切ることは、もう終わりにしなければならない。