少年隊のニッキに戻って。
容姿は武器になる。
外見の恰好良さはわかりやすいから、誰かが、世間が、必ず味方してくれる。
踏みにじられたり、傷つけられそうなとき、容姿は武器になるから。

お別れ会の画面の中にニッキを探した。
舞台の初日を控えた演出家が抜けられるはずがないと分かっていたのに不在を確かめると心に影が差すようだった。

事務所にニッキの居場所はあるのだろうか。
タッキーが社長になり若手を育成し演出は松潤たちが…。
ジャニーさんはどう思っていたのだろう？
名ダンサーで歌も芝居も巧く、若い頃から脚本も演出もこなしてきたニッキに新体制でポジションを与えなかったのはなぜ。
誰の思惑だろう。

家族葬の写真撮影の時、「ニシキ、こっちへ来いよ」とヒガシに呼び寄せられたらしいけれど、ニッキはジャニーさんを片隅から送り出そうとしていたのだろうか。
そう思うと胸が痛い。

先はわからないけれど…。
不透明だからこそ思う。

後輩たちが少年隊の凄さを口々に語る今だから。
どうか少年隊のニッキに戻って。
容姿は武器になるから、外見の恰好良さはわかりやすいから。
ロバート・デ・ニーロが役作りをするような気持ちでストイックに挑むのも悪くないでしょう？
そうすれば開ける道もあるし、差し込む光もあると思う。

バカなファンでごめん。
でも、長年ファンやってると今がもどかしくてせつなくて将来を考えて取り越し苦労をしてしまうんだよ。