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つかこうへいの名言「彼の中にケモノが眠る」

 草g剛は「神」ってる。エンタテインメント・ジャーナリストという仕事柄、筆者には業界の各ジャンルに、全仕事を追いかけている天才たちがいる。その天才たちが共通して言うのが「草g剛は神である」というフレーズだ。

 演劇界では、まず作・演出家の故・つかこうへい。彼の草gへの入れ込み方は尋常ではなかった。99、00年の『蒲田行進曲』でのヤス役を通して、「彼の中にケモノが眠る」の名言を吐いている。
三谷幸喜は「天衣無縫」、坂元裕二は「演劇五輪があるなら、日本代表は草g剛」と評した。脚本家が、ここまで褒めたたえる草gとは、いったい何者なのだろう。

 ほかにもある。映画監督の山崎貴は映画『BALLAD 名もなき恋のうた』で「(草g剛は)憑依(ひょうい)している」、脚本家・映画監督の宮藤官九郎は「(存在が)タメイキもの」。手放しの大絶賛だ。

 これらの言葉の正確なニュアンスは、凡人の私には、今はまだ100%はわからない。だが、天才クリエイターたちが声をそろえて、皆、ここまで言うのだ。