二日前、父とある行動がきっかけとなり、
私は呼吸が荒くなる、動機が激しくなる、日常生活がままならないなどの不安定な精神状態が出た。
これは唯一私の精神病症状と言えるかもしれない。
記憶の奥底にある父の邪悪な顔と台詞が脳裏にこだまして消えないときがある。
普段、それらの記憶は封印されているのだが、何かのきっかけで蘇ってくるときがある。
いったんそれらの悪夢とも言うべき過去の記憶が蘇ると、タチの悪いことに脳裏からなかなか消えずにコダマし続けている。
まるでディレイをフィードバック100でかけたような状態だ。
ちなみに過呼吸に陥るほど息が乱れたのはここ数年を振り返ってもなかったと思う。極めて稀であることを書いておく。
古根はこれを統失と診断したのだが、それは全くの誤診であろう。
なぜなら、父と物理的距離を取る目的で外出し、ちょっと洒落た格好でもして街を散歩するだけで瞬く間にこれらの症状は治まる。
家を出て、30分後には呼吸も動機も一切治まっている。60分後には完全に素に戻っている。自分でも驚く。
父との同居生活は息が詰まる。そのため日々これと似た繰り返しであると言っていい。
おかげでよく出歩くようになった。散歩するのが日課になっている。
父とは同居しているのだが、いよいよ物理的距離を置かなければならないと思っている。現状のままでは仕事に専念できない。