LSD入りグミに乾燥大麻…順天堂大医学部OBが芋づる式逮捕
2019/11/12 日刊ゲンダイ

順天堂大医学部卒の医師らは、仲間内で薬物をやりとりしていた。

 麻薬取締法違反(使用)の罪で秋田地検に起訴された静岡県焼津市立総合病院の研修医、
小坂雄一郎被告(26)に合成麻薬LSDを渡したとして、
同僚の研修医、岡本有太被告(26)が同法違反(譲渡)の罪で起訴された事件。

 秋田県警は6日、その岡本被告にLSDを譲り渡した疑いで、
大学生の福嶋昂人(26)と無職の加藤慎太郎(26)両容疑者を、麻薬取締法違反(譲渡)の疑いで、
順天堂大医学部付属静岡病院の研修医、舟本学容疑者(26)を同法違反(譲り受け)の疑いで逮捕した。

「裸の男が叫んでいる」

 一連の事件発覚のきっかけは、警察への110番だった。

 8月10日夜、盆休みで秋田・横手市の実家に帰省していた小坂被告は、
同市西、日本海岸沿いの直線が続く国道7号の道路脇で全裸で寝転んでいた。
通報を受け、駆け付けた警察官が声を掛けようとすると、
いきなり警察官につかみかかり、右拳で左ほほをブン殴ったため、
公務執行妨害で現行犯逮捕した。
現場から1キロ離れた路上には、小坂被告が運転していたベンツが乗り捨てられ、
すぐそばには高校の同級生の加藤容疑者がいた。
2人は荘内マリーナの駐車場で薬物を使用し、
逮捕直前、現場付近からは「ベンツに当て逃げされた」という通報が複数件あった。

「尿検査でLSDの成分が出た。
所持していた市販のグミの袋にはLSDが含まれたグミが入っていて、
一見しただけでは普通のグミと見分けがつかなかった。
翌朝、当て逃げ事故の現場付近の林を捜索したところ、
ビニール袋に入った乾燥大麻が見つかり、2人の指紋などが出た」(捜査事情通)