ベルギーには、国民皆保険制度があり、精神科医療は民間単科精神科病院が中心で、
精神科病床数が多く、平均在院日数が長いなど、日本と同じような特徴を持っています。

日本精神科病院協会では、平成24年5月の将来ビジョン報告書の中でベルギーの1990年改革
を成功例として紹介し、介護精神型老人保健施設の創設を主張しました。

http://www.nisseikyo.or.jp/news/jimukyoku/757.html

2010年から新たな改革が始まりました。精神科病院の病床削減と、人口に応じた地域別の必要
なモバイルチーム(急性治療チームと慢性期治療チーム)を病院で立ち上げることをセットにし、
私立精神科病院の総体としての予算を確保する形で、病院医療から地域ケアへの転換を図って
いるようです。実際にこの6年間で急速に脱施設化が進行し、伊勢田論文によれば改革は軌道に
乗っているようです。

http://hidekiueno.net/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%94%B9%E9%9D%A9/


ベルギーの精神医療改革

第1次改革(1990年-1995年)  → 失敗
第2次改革(1995年-2010年)  → 失敗

第3次改革(2010年5月-)プシ107条プログラム  → 成功、進行中

http://shinetu.blog.so-net.ne.jp/2015-10-26-1