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【SNSと民主主義】
●「コラム:SNSは『民主主義の脅威』になっている 」(「REUTERS:2017年2月12日 9:14」)
<出典> https://jp.reuters.com/article/lloyd-tweet-idJPKBN15P0YA

「米国の歴史学者ジル・レポア氏は『いつの時代においても、その折々に優勢なコミュニケーション・メディアが、政治のあり方を決定する大きな要因になる』と考えている。
 それどころか、彼女は『それが唯一の要因でもありうる』と主張している。」

「彼女は「米国の2大政党制は、報道界が作り上げたものだ」と論じる。
 その上で、「SNSの発達に伴い、2大政党制も同じ痛みを味わう。この『最新のコミュニケーション革命(「SNSの発達」)がもたらす高速化・原子化という要因が、2大政党制を終わらせ、もっと不安定な新しい政治体制を生み出し得る』」と述べた。
 レポア氏はさらに、「いずれ私たちは、それぞれが『1人1党になるのではないか?』」と指摘する。」

「しばらく前から、『SNSの政治的影響力が顕著になっている』。
 2010年には、「アラブの春」(革命)のきっかけとなった。」

「20─30年前までは、国内向けの情報発信技術を手にするには巨額の資産が必要だった。
 しかし今では、『誰でも世界全体に向けて発信できるのである』。」
「SNSが人々の交流に役立たないというわけではない。
 しかし、『SNSは私たちの政治にとって有益なのだろうか?』」

(※文責:片田智章 (※備考:1982年生まれ。会社員。2008年、東京大学大学院(総合文化研究科)修士課程修了。)