孤独のグルメのガイドライン 23クマシマシ [無断転載禁止]©2ch.net
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255 水先案名無い人[sage] 2014/05/11(日) 06:37:26.86 ID:u38AkAwH0
五郎と滝山は、獣道らしい道を山の奥へと歩いていった。
すると、偶然にも、整地されている開けた平地にでることができた。
五郎「おいっ!滝山……身をかがめろ……あれ、キャンパーじゃないか?」
広場の奥には、テントと、そのそばにたき火を見ることができた。
そしてキャンプをしている人は一人、しかも若い女性らしいことまでが分かった。
そのキャンパー以外にはまったく誰もいない。
いわゆる、ロンリーキャンパー、孤独を楽しむキャンパーである。
極度の空腹を抱えた五郎には、考えがあった……。
1:女性キャンパーに食料を分けてもらう。
2:女性キャンパーを襲撃し、女の所持品の食料のみならず、女の肉まで喰らう。
前スレ
孤独のグルメのガイドライン 22クマシマシ
http://egg.2ch.net/test/read.cgi/gline/1371977134/ 滝山が五郎を付け狙うように
滝山や五郎を付け狙う者も多いんでね?
滝山も五郎も無関係な者を殺しすぎた。 新聞紙で叩かれてる爺 「スイマセン スイマセン ヒヒヒ」 >>101
その代表格がノド悪ババア。
今回、五郎の企みによる滝山の治療と称する監禁の際、看護師である妹を滝山に殺された。
一緒に殺された医師はその婚約者だった。
ノド悪ババアの健康を気遣う妹からは生前ノドを心配されており、極度に煙草を嫌うようになったのは看護師であった妹の影響が大きい。 滝山と松むらには何か血縁があるはず
あるいは本人だったのかもしれない サンドバッグに浮かんで消える
憎い滝山の顔めがけ
叩け叩け叩け シュウマイ弁当からジェットに変わるきっかけとなったリーマンふたりも
売り子のおばちゃんも、腹いせにとうの昔に五郎に消されたんだろうなあ。 うっ、シューマイくせえ〜と大きな声で周囲に聞こえるように言って
五郎に恥を掻かせた若者に天罰、あるいは五郎に報復されるSSはよ 五郎「滝山ァァァァァァ!!!!」
拡声器で割れた声があたりに響き渡る
東京都港区、再開発の空き地の中に建つ掘っ立て小屋が滝山のアジトだ
その小屋の前に五郎が立った
何度目だろうか、突風に乗って急激な冷気が辺りに広がる
小屋からゆっくりと出てきた滝山は既に電光を発していた
五郎「(発動が早い…明らかに奴もあの技に慣れてきている…)」
滝山「俺のハッタリが効いたな五郎。自分が狙われていると思い込んだ奴の行動は2つだ
1つは逃げる。家も仕事も変え続けて怯えて暮らし、偶然追手と遭った時に死ぬ
もう1つはあえて追手の前に現れて戦う。そして死ぬ。お前は後者だ。だから俺は待ってればよかった」
五郎は迷彩色のレインコートを脱ぐ。鎧が現れた。さらに腰には刀を帯びている
滝山「刀ァ!?ライフルくらい持ってくると思ったが刀か!ハッハッハ!
刀と鎧ねえ…ちょっとガッカリだよ五郎。銃でもロケット弾でも構わなかったんだぞ俺は
まあいい。お前の好きなものを使え。俺とお前には絶望的な力の差があるからな」
歩み寄る滝山に五郎は刀を構える。五郎はその青白い光に思わず目を細めた
その滝山の拳がまっすぐ五郎に突き出され、爆発音が響く 五郎が吹き飛んだ。鎧の胸部分が大きくへこみ、焦げて煙が上がっている
滝山の顔が先ほどと異なり険しい
五郎「意外だろ…?死んでないぞ…俺」
鋭く踏み込んだ滝山が今度は腹を打つ。再び吹き飛ぶも、やはり五郎は起き上がった
そして腰を落として半身に構え、刀を滝山に向けた
滝山「(鎧自体は特別ではない。だが確かに衝撃を逃がす"何か"をしている。ならば露出した顔を打つ!)」
滝山の右の順突きに合わせて五郎も前に出た。刀を下向きにすると柄で滝山の拳を防ぐ──
五郎が大の字になって倒れた。同時に滝山も片膝を付く。滝山の顔に脂汗が溢れていた
滝山「仕掛けが分かったぞ…!お前…刀をアースにッ…!!」
五郎「そうだ。お前の雷の力は鎧から刀に伝わり、地面に逃げる…
全部逃げるわけじゃないから…残った分は…俺が食らうしかないが…」
滝山の体からは光が消えていた。全力の突きを3度放ちエネルギーを使い果たしたのであろう
目を見開き動かない。涙があふれ悔しさで震えていた
滝山「最後の技だった…これが破られたら俺には何も無い…その技で…倒せなかった…」
五郎は滝山に背を向け去っていく。今日の五郎とて、この恐るべき滝山魔人拳の秘技を破ったわけではない
しかし、その拳に耐える事で滝山の心を折ったのである
いっぽう五郎の体力も尽きていた。無敵のタフネスもさすがに限界があるのだ
五郎「(この刀、たしか重要文化財なんだよな…でも割れちゃったし捨てるかァ)」
新車のトランクに鎧と刀を投げ込み、エンジンをふかすのだった 鎌倉時代、都を荒らしていた猿を源金朝が討ち取ったと伝えられる
その猿は夜でも明るく光り、雷とともに現れては都を荒らしていた
源金朝は鎖と板状の鋼を組み合わせた異形の鎧を身に付け、鉄製の毒矢を射てこれを倒した
そして猿の首を刎ねた刀は"瀧切光山"という名で後世に残されている
古代ギリシャでは、火山噴火の際に火口で生じる雷をトゥキアマと呼ぶ
これは雷の神の名であり、腕を振り回して岩を壊す怪力の持ち主が神になった姿である
十字軍の最中には、ニカイア野戦・トリポリ要塞戦・エルサレム戦等に正体不明の戦士の記録がある
全身から雷を放って歩き回り、爆音とともに人や馬や建物を吹き飛ばして殺戮を繰り返した
イスラム軍でもヨーロッパ軍でもなく、ただ現れては甚大な被害を与えるために両陣営に恐れられた
これは十字軍の期間中、述べ100年近くに渡り出現している
これら世界中に残された伝説は
滝山・ライトニング・パンチ習得の域まで達した滝山魔人拳の使い手達が存在したという記録でもある
そして現代にも、この技を持つ男が確かに存在しているのだ ハマーやろなぁ。
五郎「いかんなぁ。なんでこのクルマに乗るとボディにキズや血痕が増えるのだろう。おっと、肉片……」 五郎「滝山ァ!」
滝山「あぁスミマセン、スミマセン……」
ここはとある就労移行支援作業所。
所長の五郎から激しい叱責を受けるのは利用者の滝山である。
五郎「貴様こんな単純なこともできねェのか滝山ァ!」
滝山「スミマセン、スミマセン……」
滝山には軽い言語・知的障害があった。 この二人の様々なロケーション替えたふいんきほんとすこ `/ ダ 救 自 誰 ク
豊 独 | メ わ 由 に リ
か り | な .れ で も ス
で で | ん て 邪 マ
・ 静 .| .だ な な .魔 ス
・ か ,,,.| き ん さ は
・ で ,=;;;;ミヽ ゃ と れ ね
・ .,彡;;;;;;;;;;;;三ヽ あ い ず
彡;;;;;;;;;彡;;;彡、;;ヽ う
彡;;;;;;;;;;';;;彡;;/:::::::::ヽ__ か
彡;;;;;;ミ;;//./ : `ー------
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//::| /彡ミヽ /
/::/::::/ /彡|lミ/ヽ / 二人の不和の原因となったジェットはとうに売ってないというのに・・・。
なぜ人類は諍いをやめないのだろう。 「おい五郎、俺はサンタじゃない、滝山だ。しっかりしろ五郎」 五郎「しかし……気になるのは滝山・ライトニング・パンチとかいう技のエネルギー源だ。普通の人間の代謝エネルギーとは思えない……まさか……核エネルギーを利用しているとでもいうのか?」 不眠不休でマイクロバスを改造する滝山。既に半月以上も倉庫に籠っていた。
滝山「もう少し…もう少しで完成するッ!!」
マイクロバスはもう原形をとどめていない。
車輪はキャタピラとなり、窓は全て外されて代わりに鉄板が溶接され、街宣車のように付いたスピーカーが四方に向いている。
窓が無い代わりに、外の画像をカメラで取り込み内部のモニタに映しているので運転に支障は無い。
滝山は運転席に座り機器のチェックを続けていたが、やがて手を止めるとゆっくりとアクセルを踏んだ。
倉庫から数十メートルほど出た場所で止まる。バスから降りた滝山の手には猟銃が握られていた。
前、横、車体下、あらゆる場所に100発近く弾が撃ち込まれたがバスは無傷である。
滝山は再び運転席で電子機器のチェックを始めた。異常が無いのを確かめると満足げに頷いた。
滝山「残念ながらクリスマスには間に合わなかった…だが年越しには間に合う!俺は世の中に復讐するッ!!」
狂気が動きだそうとしていた。 プルルルッ!
五郎からの着信である。
五郎「やっと、つながったな……おい、滝山、お前今どこにいるんだよ!?新谷から聞いたぞ!お前最近物騒な連中とつるんでるそうじゃないか……なぁ滝山、滝山ァ!なんとか言え滝山ァ!お前何を企んでるんだァ!?」 >>123
冗談ポイですよおがしら…いのがしらさん >>125
うん!よくぞ聞いてくれました
ノーマル車両で突っ込むのはシロウトあれはダメ
あのネ、クリント・イーストウッド主演映画でガントレットってのがあるの
それに大型バスを装甲車に改造するという場面があるから
それの小型版マイクロバス改造!!
これしかない! 山谷住民「滝さん、なにしてるだァ!!もうやめて……そんなこと
もうやめて、一緒にメシ食うべよォ!!」 >>127
五郎「滝山・・・、普通免許では大型バスはおろか、マイクロバスすら運転できんぞ。」
滝山「!!」
まさかの盲点!どうする滝山! 焼きつくされた店から回収された防犯カメラ。その動画が復旧された
白昼堂々と店一軒を吹き飛ばし12人を殺傷。警視庁のメンツをかけた必死の捜査である
14時34分、中年男性とみられる男がてんやのドアを開ける
同35分、持っていたバケツから店内に何かの液体を撒く
同36分、ドアの外に出た男性がコートの下から火炎瓶を取り出し店内に投げ込む
ここから後の映像はこの世の地獄が淡々と映されていた
さらに男性は去り際に出入り口のドアに金具を刺して開かないようにしていた
非常に強い殺意と高い計画性が見てとれる行動である
ただ残念ながら店内のカメラにも付近のカメラにも男性の顔は映っていなかった
偶然か計算か、連日ワイドショーを騒がせている
五郎はニュースを消すとつぶやいた
「ブラジリア…敵はとった…」
うまそうに紫煙を吐くのだった 天にーましーますー、清きお方ーのー、教え賜ーりー、栄ーえー給うー 五郎「ちょっといいか……滝山、お前、左足どうしたんだ?普通のニオイじゃないぞ?」 滝山「自分は酒が飲めない?五郎め…あんなことを言っているが…俺はお前のポケットにオールドパーが入った小瓶をいつも忍ばせてるのを知ってるぞ」 五郎「滝山ァ!」パァン!
五郎はオールドパーの小瓶で思い切り滝山の頭を殴った。
五郎「……てめェなァ!」
滝山の頭から一条の血の筋が垂れた。
滝山「……気が済んだか五郎」
五郎「ッ……!くそォ!」バキッ!ガスッ!
五郎は滝山の顔面を思い切り殴る。
滝山「ブハァッ!……ハァハァ……」 孤.独.の.グ.ル.メ.S.S「第八試合」
『赤コーナー!呉海王!中国を制した拳が今大会にまさかの参戦です!
とは言っても公式試合を制したわけではありません!我々には及びもつかない、闇の果てしない殺し合いで頂点に立った拳です!』
会場が目に見えて静まる。呉海王の試合を見た者は誰もいない。しかしその伝説だけは格闘ファン達に伝わっているのだ。
刃物や銃相手に勝ったなど当たり前で、装甲車を素手で破壊したとも噂されている。
そんな拳が人に向けられたらどうなるのだろうか?会場中から期待の目が注がれていた。
『青コーナー!ムラサキサギ!』
司会のコールと同時にざわめきが広がった。先ほど猫の試合がお粗末な結果になったばかりである。
ざわめきはやがて怒号になっていった。
「だから動物を出すんじゃねーよ!」「反省してんのかバカヤロー!」「別の奴出せー!!」
そんな中でスーツの男達が檻を運ぶ。リングの脇でその檻が開けられると、ムラサキサギが飛び出した。
そのまま飛び上がったムラサキサギは、ゆっくりとドームの中を旋回してゆく。
客の怒りは収まらず、ブーイングの嵐が会場を覆った。
しかし、呉海王が拍手するように両手を鋭く打ち鳴らし、たった1発のその大音響が喧騒をかき消した。
呉「今は私の試合中だ!静かに見ていなさい!」
気迫に圧倒された観客達は呉海王とムラサキサギを交互に眺めるばかりである。
呉海王は足を開き、つま先立ちになるとヘソの前で両手を組み深く呼吸を始めた。
そしてムラサキサギが天井から下がった照明器具にとまった瞬間、鋭い右足の踏み込みと共に右の拳を突き上げた。
爆発音が響き、ムラサキサギが全身から羽を撒き散らして真下に落ちる。
同時に照明器具もスパークしながら落ち、地面に当たって火花とともに砕け散った。
すべてを見届けた呉海王は胸の前で腕を交差させて一礼すると花道を歩き去った。
しばしの沈黙から堰を切ったように会場が歓声であふれた。伝説に偽りなし、すさまじい拳に皆が酔いしれた。
『なんと鮮やかな一撃っ!なんと見事な技っ!なんと美しい幕切れでしょうっ!
相手に触れずに倒す拳!その魔術の使い手がもう1人居たのです!』
去ってゆく呉海王と入れ違いに、何人もの係員達が照明の片づけと掃除のために会場になだれ込んだ。
『申し訳ございませんが、照明の復旧のために20分程度お時間を頂きますっ!皆様はお手洗いなどどうぞ!』
〜続く〜 孤独のグ,ル,メ,S,S, 「第九試合」
『赤コーナー!部長!パワハラアルハラセクハラの三拍子で現代に生きる野獣だぁ!
この男もチャンプに挑んで生き伸び、みごと出場を勝ち取った強運の持ち主!じっくりとその戦いを見させてもらいましょう!』
部長の目は自信に満ちていた。路上で謎の男に投げられたと思ったら、突如入院先に黒スーツの男達が現れ挨拶代わりに札束を積まれた。
言われるままに10枚ほどの書類にサインすると今度は倍の札束である。その日から会社に行くのはやめた。
後は誰が電話をかけてきても一切無視し、会社からの郵便も破り捨てた。それでも役付きの解雇はいろいろと面倒らしくいまだに会社に籍を置いている。
部長「(世間がやっと俺を理解したか。俺は会社なんかにいる人間じゃないんだ。こうやってライトを浴びて、足元に馬鹿どもがひれ伏す。そういう男だったんだ。
退院から試合まで数か月だったが、金の心配が無い人生とは何と素晴らしいんだろう。
うるさい女房は殴って追い出した。吠えやがる隣の犬には油をかけて火を付けた。態度の悪いあの店はバットで窓ガラスを全部割ってやった。
俺は自由だ。選ばれた人間に与えられる自由が俺にはあるんだ。こうして自由を満喫して生きていくんだ…)」
『青コーナー!ドラマCD版井之頭五郎!声が小山力也の、あの幻の五郎が登場です!』
CD五郎「なっ、なんだこの建物はぁ!?これがあの組織のアジトなのか!?こっ、この連中は何だ!?なぜこんなに大勢集まっているんだ?
さては今日ここで組織の大規模な会合があるに違いないっ!!くそっ、ライトがまぶしくてよく周りが確認できない!!」
やたらと張った声が会場に響く。隠れる場所が無いと悟ったCD版五郎がリングへ駆け上がると試合開始となった。
部長「(しかしさっきから何だこいつは…大声を出してキョロキョロするばかりで、俺にコイツと何をしろと言うんだ?)」
CD五郎「おいそこのお前ェ!!お前何か知っているな!!知っている事を全部吐け!!」
部長「急に何だお前は。口のきき方がなってないぞ。俺だって特には知らん」
CD五郎「とぼけるな!ここに居るって事は組織の人間だろう!俺の娘を返せ!」
部長「娘?お前の娘の話なんかどうでもいいんだよ」
CD五郎「やはり娘を知っているのか!?娘を返せェ!!」
血走った眼のCD版五郎が懐から拳銃を取り出した。
部長「おいっ、何だお前それは…ピストル?いや、オモチャだろうどうせ。さっさとしまえ」
CD五郎「うるさぁい!お前たちの組織が俺の娘を誘拐したのは分かってるんだ!言われた通り俺1人で来た!まず娘を返せ!!」
部長「組織?もういい。キチガイと話す気は無い。オモチャをしまえ」
CD五郎「貴様が無くても俺にはある!俺の娘はどこだ!?」
部長に詰め寄りながら拳銃の撃鉄を起こす。
部長「いいから!人に向けるんじゃない!」
いらついた様子の部長が拳銃を手で払おうとした瞬間であった。 CD五郎「俺に触るんじゃなぁい!!!」
乾いた音が5回ほど響いた。倒れた部長の頭と胸から血が噴き出す。
CD五郎「おいお前!まだ死ぬな!娘の場所を言え!!」
部長を激しく揺さぶるが、もはや何の反応も無かった。
CD五郎「くそぉ情報の線が途切れた!時間まで、あと、あと6時間しかなぁぁぁい!!」
しばし頭を抱えて叫んだCD版五郎は、リングから駆け下りるとなぜか赤コーナーの入場口へと走り去って行った。
『反則ッ!!凶器使用により青コーナー反則負けですッ!!勝者、部長!』
勝者が死ぬケース自体は決して珍しくないが、試合展開が珍しいものであったために観客は皆ポカンとした表情を浮かべている。
担架で運ばれる部長の死体だけが、これが遊びでも台本でもない現実であることを示していた。
〜続く〜 五郎「SSなんて甘っちょろいもんはいらねェ!酒だぁ、酒持ってこぉい!」 SS(スーパースポーツ)!そういうのもあるのか
このワザとらしい各二輪メーカーの技術の粋! SS 覚醒した五郎≧若い頃の五郎の祖父=滝山
S 呉さん>>>五郎の祖父≧若い頃の焼き饅頭店主=ペルーの母(しゃぼてん最終形態)>写真を頼んだ外人二人が力を合わせたとき≧着物で踊ってた人=14話で最初の電車で五郎の横に座っていた人
A 五郎の後ろをとる眼鏡東大生>ノドが悪いババア>手焼き煎餅屋店主≧ノータコ=まつ村店主>>黒はんぺんの店主≧バンビさん>>>ナカムラ=ヤマさんとヤスさんが力を合わせたとき>ゲンちゃん旅慣れてるのねと言った人=眼鏡をとったシンドウ
B すき焼きまだでしょ?の人>セッちゃん>>>太河苑店主=お茶漬けおばさん>煙草遠慮親子>イカコンセロリ>>ロクちゃん>>>焼き饅頭店主≧ムラサキサギ>>五郎>トンビにエサをあげてた人
C フトシ>大山店主≧1話目で頭を叩いていた人≧1話目で頭を叩かれていた人>赤羽で大量に頼んだ五郎を見つめていた人≧1話目で頭を叩いていた人>赤羽で大量に頼んだ五郎を見つめていた人>シンドウの部長>ヤマさん=ヤスさん>江ノ島丼を持って来た店員
D しゃぼてん>>>コンビニ店員≧客の食事を狙うネコ>>エテコ≧自然食の人>>>ゲンちゃん>看護婦≧1話の食堂のおばちゃん=シンドウ
E 軽くてあたたかい饅頭のおばあさん=小雪≧トンビ>いい体してるねと言ったおじさん≧サニーレタス=ピザのトッピングをダメ出しする店員>回転寿司の店員>タンメンを語る男>輸入食器の子≧タンメンを語る男の彼女=新幹線で五郎の隣に座った女性>マーくん のど悪ババアと新幹線隣女の実力がそんなに隔絶してたとは! >>157
ノド悪ババアはすでに敗退している
(気功弾で血しぶきと消えた) シャボテンの気功弾で死んだババアは煙草クレーマーババアの方
ノド悪ババアはまだ戦ってないはず のどが悪いから煙草クレームしたのではなかったのか?
クッソ!混乱してきた。 孤独のグルメ_S_S 「第十試合」
『赤コーナー!シャーリー・メディスン!ご覧下さい、コスプレではない本物の職業(プロ)メイドです!』
会場中の視線とカメラのフラッシュの中、シャーリーはまっすぐリングへと向かう。
好奇の視線が半分、「何故少女がこんなところに?」「何かの間違いではないか?」と云う疑惑の目も半分である。
出場者のうち最年少・最低身長・最軽量であり、外見から言えば戦えるのかどうかも怪しい。
しかしシャーリーの五感は、それら会場に溢れる無駄な情報を一切遮断していた。
自分にははっきりと目的がある──。少女特有の狂気をはらんだ集中力がそこにあった。
『青コーナー!エテコ!あの大阪で生きてきた、それだけで闘争の歴史を物語るには十分っ!』
シャーリーの後に見るとあまりにも対照的な男が薄笑いを浮かべて入場する。その笑いの理由は3つ。
まず意図的に笑う事で考えを読ませない。次に生来の狂人的な気質。最後に自分の対戦カードの悦びである。
エテコ「(なんちゅう楽そうな相手や…遊んでも勝てそうや…しかもお嬢ちゃんやないか。エテコも興奮してまうで)」
シャーリーにはこの笑いの意図が読めている。別に初めてではない。荒んだ地区の酔っぱらいや夜中の駅で会う目だ。
この目を自分に向ける連中の脳みその中までは知らない。ただ吐き気のする下劣な性根であろう。
エテコ「アカンなあお嬢ちゃん。大人をそないな目ェで睨んだら!」
手を広げ、顔を引っ掻くように横から振り出されたエテコの左手をシャーリーが鋭いステップでかわす。
続いての水面蹴り・後ろ回し蹴り・裏拳の連撃も全て空を切った。
エテコ「身ぃが軽いなあお嬢ちゃん…これはどうや!」
エテコ渾身の脚へのタックル。だが今度はシャーリーがその鋭い動きで前に出ていた。
両手を広げて前のめりになりガラ空きとなったエテコの股間をシャーリーが蹴り上げた。
エテコ「オッ…オッグゴオオオオオオオオ!!!!」
股間を両手で押さえて腰砕けとなる。その下がった顎にさらに蹴りが下から入った。
さすがのエテコも声を出せず、くの字に倒れて床をのたうつ。
とどめに胃を蹴ろうとしたシャーリーだったが、自分を見るエテコの異様な目に気付き距離を取った。
シャーリー「(目が生きている…!?危ない…)」
分かってはいたが、自分の打撃は一撃で仕留める重さが欠けている──
シャーリーは唇をゆがめた。この手の相手に回復の時間を与えたくはないが、打撃で仕留めるのは難しい。
起き上がるのを待つしかなかった。 エテコ「お嬢ちゃあ〜〜ん?痛いでェ?エテコ痛かったでェ?」
血を吹きながらエテコが笑う。ダメージの割に出血が多いので、顎を蹴られた際に舌を噛んだのだろう。
エテコ「元気で可愛くて…生意気なお嬢ちゃんやァ…興奮してまうやんかああ!!」
予備動作無しでエテコはまっすぐ手を突き出し、その指が首をひねって避けるシャーリーの前髪をかすめた。
一瞬遅ければ眼球をえぐる動きである。さらにシャーリーの耳をエテコの平手が狙う。
これも紙一重で避けたがエテコの指が顔をかすめる。
シャーリー「(さっきとは段違いに速い…やっぱり怒らせちゃったかな)」
エテコ「そんな怖い顔したらアカンでえ!お嬢ちゃんみたいな娘ォの皮ァ剥くの楽しいやんけ!こういう時は笑うもんや!」
エテコが見せつけるように左腕を回し、左フックを放つ。
エテコ「(左はウソや。チョロチョロ動く奴はこの左フックを避けて潜りよる…そこに右のヒザが炸裂や!!)」
その左フックを見たシャーリーがステップインしてまさにエテコの懐に入る。
エテコ「見さらせ!これがぁ!大阪名物ぅ!エテコのワンツーやぁぁぁあああ!!」
右足を後ろに振り上げたと同時に左の膝をシャーリーが横から払う。エテコはうつ伏せに倒れた。
足払いからサイドに回ったシャーリーがエテコの右腕を取ると同時に首を踏みつける。
エテコ「オブホッ!ンギギギギイイイイ!!!」
極めた腕をねじり上げられ、さらに首を踏まれてエテコは完全に動きが取れなくなった。
しかし白目を剥き、血しぶきを吐き、奇声を発して足をばたつかせ起き上がろうとする。
無駄と分かっても戦いを止めようとしない。エテコと蔑まれても闘争本能だけは筋金入りである。
シャーリー「こういう動物の本能を止める方法は、1つしか…」
首を踏み抜く鈍い音が鳴った。ロックしていたエテコの腕もヒジと手首が両方外れている。
『小さな体でしなやかな動きと確実な技を合わせ持ちます!さすが大英帝国っ!メイドも強い!』
入場時よりもこわばった顔でシャーリーは花道を戻っていく。
シャーリー「(あの左フック、小細工なしにあのフックが振り抜かれていたら私は…
いや、そんな無駄な事を考えるのはやめないと。私はここでやる事がある。それまでは負けない…!)」
〜続く〜 この人の文章は菊地秀行みたいな読む事をやめさせない魅力があるね。 勝 負 決まり手
第1試合 ○シャボテン ×煙草文句 気功弾
第2試合 ○井之頭四郎 ×アームロック 突き
第3試合 ○バンビ ×ブラジリア店主 一本背負い
第4試合 ○滝山 ×猫 不戦勝
第5試合 ○キートン ×秋葉原外国人 首絞め
第6試合 ○クリタ ×ジェット小僧 正拳突き
第7試合 ○クリチコ ×松むら店主 右ストレート
第8試合 ○呉 ×ムラサキサギ 気功弾
第9試合 ○部長 ×CD版五郎 反則
第10試合 . ○シャーリー ×エテコ 首踏み このエテコよりムラサキサギのほうが格上なのかよ。
シャーリーも次は危ういなあ。 ロクちゃんはまだ出てないのか。ハートは変わらんで。五万円、の人。 孤独のグルメ|S|S 「第十一試合」
『赤コーナー!秋葉原外国人左側ー!MMA出身の賭けストリートファイターです!』
両手を上げて笑顔で入場する。下はハーフパンツにスニーカー、上半身は裸である。
その腕と背筋の盛り上がりから、パンチ系の技を得意とするのがよく分かる。
秋葉原左「(相棒の秋葉原右が破れるとは、相当にハイレベルな大会だ…だがそういうピリピリっとした緊張がたまらない…)」
格闘の中毒者がまた1人、まばゆいリングに吸い込まれてゆく。
『青コーナー!ウーチャマ・"アシラポンナックン"・シャーマン!十代でインドシナに渡り、日本人ながらムエタイ王者に就きました!
しかも、そのムエタイは素手によるスタイルっ!17戦17勝17KO、うち12殺という戦慄のキャリアだあ!』
咆哮と共に野獣のごとくウーチャマが駆ける。赤銅色に焼けた肌と伸び放題の黒髪が相まってとても日本人には見えない。
秋葉原左「人相手とは思えん…まさに動物と向かい合った感じだな」
ウーチャマ「ホアッ!!」
ウーチャマの挨拶代わりのハイキックをかわし、逆に秋葉原左のジャブがウーチャマの顔を叩く。
しかしウーチャマはジャブを受けながら前進し、秋葉原左の左足に左右からローキックを打ち込んだ。
秋葉原左「俺とインファイトする気か、上等だッ!」
素早い右のミドルキックがウーチャマの腹にめり込む。ウーチャマの表情が一気に険しくなった。
秋葉原左「(手ごたえあったぜ…並みの奴なら一発ゲロもんだ)」
ウーチャマ「ハアハッ!」
だがウーチャマは下がらない。鋭い右フックが秋葉原左の上腕を叩いた。
ガードを固めた秋葉原左に対し、ガードした腕そのものを破壊するように膝蹴りが何度も放たれる。
密着状態の打撃はムエタイのお家芸である。ヒジと膝の嵐が秋葉原左に襲いかかった。
秋葉原左「この猿めっ…離れやがれ!」
ウーチャマの顔面に秋葉原左の頭突きがヒット、一瞬の隙をついて秋葉原左が素早く下がり距離を取った。 秋葉原左「(こんなにノーブレーキで突進するバカがいるとは…頭を丁寧に狙ってKOといこう)」
秋葉原左はガードを下げ、膝を軽く曲げて前後にステップを踏み始める。
突っ込んできたウーチャマの側頭部に狙い通り右のハイキックが命中したが、同時に秋葉原左の顔面にもウーチャマの拳が入った。
秋葉原左「蹴りとパンチが相打ち!?バカなっ!なんて踏み込みだ!」
再び突っ込むウーチャマの顔に今度は左ストレートが入る。だがそのストレートに合わせた右フックが秋葉原左の顔を捉えた。
互いの衝撃で一瞬停止した両者だったが、よろめいて膝をついたのは秋葉原左である。
秋葉原左「クソがっ…何で、倒れねえんだ…ヤクでも…キメてんのか…テメエはっ…」
そしてその顔の位置は、膝蹴りに丁度良い高さであった。
ウーチャマ「アアアアアシャオオォォウ!」
頬に渾身の右膝が激突し、秋葉原左が弾け飛ぶようにのけぞる。
ウーチャマはその頭を両手でつかみ、左右の膝を交互に放つ。噴き出す返り血でその太ももが真っ赤に染まった。
1分ほど蹴っていたウーチャマがピタリと動きを止める。掴んでいた首から脈が途切れたのに気づいたのだ。
ウーチャマが天井に向けておよそ言葉にならない叫びをあげ、それに応えて客も拳を突き上げ声援を送る。
リングの中と外とが、戦いの興奮と甘美で一体となっていた。
『これは野生の戦闘マシーン…いや、殺人マシーンと呼ぶべきでしょう!素手のムエタイ恐るべしっ!
原始、人間は知能だけで地上を支配したわけではないっ!力があったから支配したのだと!そう我々に教えるような試合でした!』
客席に向けて歯をむき出し、目を見開き、次の獲物を探すようにウーチャマが去っていく。
焼けた肌がまだらに返り血で染まり、まるで毒ヘビの模様のようであった。
〜続く〜 ホテルヘルス&デリバリーヘルスとして大阪の日本橋に降臨!!!
完全無修正の激かわ美女在籍
神戸・福原 和歌山エリアトップクラスの人気を誇る
興味のある方は、「日本橋ビギナーズ」で検索♪ 孤独のグルメ→S→S 「第十二試合」
『赤コーナー!フトシ!試合未経験と言えど、やはりそこはチャンピオン井之頭五郎の血筋!
ヤングライオンの戦いぶりをとくと拝見しましょう!』
フトシは戸惑っていた。この会場では皆が叔父の話ばかりしている。まるで映画スターのような扱いである。
しかし昔から母はあまり叔父の話をしたがらず、自分も叔父の事はほとんど知らない。
そんな自分と周囲の熱気とのギャップにより、叔父がどんどん遠い存在になっていく気がした。
控室のモニターで見た試合はどれも凄まじく、対人試合未経験の自分にあんな事ができるか自信が無い。
それなのに皆が自分に視線を送り、自分もリングに上がっている。もはや自分が自分であるかどうかも分からない。
おそらくこれは夢──。叔父の事も試合の事もすべて夢なのだろうと小声で呟いていた。
『青コーナー!サンクスのバイト!都会で人知れず技を磨き続けた狼がここに現れました!
そういった意味では両者ともに似た境遇です。今日は思い切り、全力で拳を振るってもらいましょう!』
サンクスは複数の格闘技で段位を持っている。しかし今の世の中、強くても食ってはいけない。
強さではなく、経営が得意な者の流派が大きくなるのだ。そして世間では大きい流派のトップこそが強いとされる。
そういった商売に背を向けた者は、武術では収入を得られず、かといって正業にも就けない。
世間の隙間で使うあての無い技を高めていく、あまりにも不毛な人生を歩むだけである。
しかし、その自分に光が当たった。サンクスの全身の細胞1つ1つが燃え上がった。研鑽の日々が報われたのだ。
サンクス「俺は戦いたかった…!心の底から戦いたかった…!このリングに、お前に全てをぶつける!」
天を指さしてサンクスが吠えた。力がみなぎり、充実した表情である。
フトシも自分の頬を両手で叩いて気合を入れる。両者がリング中央で相まみえた。
フトシが中段突きをサンクスに放つ。しかしサンクスは避けもせずに腹筋でそれを受けた。
フトシ「!!…効いていない!?」
サンクス「良い順突きだ!だが、体を鍛える意味を理解していないようだなっ!!」
今度はサンクスの2連突きがフトシの胸を叩く。フトシが下がった。
サンクス「体を鍛えて筋肉を付けるのは攻撃のためではない。筋肉は体を守る鎧なのだ!
攻撃だけするなら、筋肉はさほど必要無い!」 フトシもサンクスの胸に突きを入れたがサンクスは下がらない。フトシは襟を掴まれ払い腰で投げられた。
さらに倒れたフトシへ蹴りを放つ。フトシはその足を掴むとアキレス腱を力いっぱい握りしめた。
これにはサンクスも苦痛に顔をしかめ、足を引き抜く。
なんとか立ち上がったフトシをサンクスの前蹴りが襲った。これはなんとか防いだが上段蹴りが入った。
2、3歩よろけたフトシの顔に右の突きも決まる。だが今度はサンクスが異変を感じ取った。
サンクス「(最初の蹴りでスタンディングダウンのはずだ…今の突きも完璧…なぜ倒れない?)」
フトシの平拳がサンクスの水月を捉えた。打たれた場所を押さえ、サンクスがついに後ろへ下がった。
感じたのは痛みではない。焼け炭を押し付けられたような熱さである。
次にフトシが放った突きが胸板を打った。サンクスも胸筋に全力を込めて堪えようとしたが、衝撃に押されて下がった。
サンクス「鋭いッ…点で刺さる…そうか、俺の言葉をヒントにしたか…」
フトシにも先ほどのダメージが重く残っている。その朦朧とした意識の中、最短最速で出した技が偶然正解だったのだ。
サンクス「(だったら、投げてからの固め技っ!!)」
再びフトシの襟を取る。しかし今度はフトシがヒジでサンクスの顎をカチ上げ、自分の襟を掴む腕をねじって引き倒す。
顔に飛んだフトシの裏拳が耳をかすめる。まるで当たった部分が切り落とされたかのように感覚が無くなり、熱さだけが残った。
間髪を入れず、胸の真ん中に拳が落ちた。今度は熱さが無い。
サンクス「重い…冷…たい…」
サンクスの体が痺れ、時が遅くなっていく。視界がゆがみ、地面が割れ、その暗い穴に落ちていく。
『まさにガチンコ対決!男が全てをぶつけ合うバトルでした!興奮が収まりません!
そしてフトシ選手の見せた見事な心臓打ち!やはりチャンピオンのスタイルを思わせます!』
フトシは深く一礼した。サンクスの肉体と技に心から感動した。
そしてその2つを、労働と云う無駄な負担を抱えながら作り上げた鉄の意志にも敬服したのだ。
武術だけに全力を尽くせる自分の環境のありがたさも骨身にしみた。その感謝の礼でもあった。
肉体は凶器でありながら心は自然体。まさに井之頭の血が目覚めようとしていた。
〜続く〜 SSがぶっこみイクラ丼のように溢れている・・・
こんなにスレが盛り上がるのは何年ぶりだ やべえ!
もう何年も読んでないからウチヤマ(旧姓)フトシなのかと思ってたわ。 コンビニバイトって五郎の親戚説あったよな
ここのスレ番一桁の時代だから誰も知らないだろうけど 孤独のグル←メ←S←S 「第十二試合」
『赤コーナー!ヤマさん!土方一筋三十余年!日頃の仕事で体を鍛え、山谷で磨いた喧嘩術!
俺に特別な修行は必要無い、日常そのものが修行だからだと言い切る男ですっ!』
いつも通り帽子を目深にかぶってヤマさんが花道を行く。
服装もいつも通り、しいて言えば愛読の競馬新聞を尻ポケットに入れていない程度の違いである。
入場時のコメントは強がりではない。同世代はおろか、むしろ二十代三十代の土方よりも優れた体と動きだと云う自負がある。
ヤマさん「ヤスさん…チャンピオンベルトっちゅうのを、ひとつ部屋に飾るべえよ…」
男はふと上を眺め、リングを囲む照明に目を細めていた。
『青コーナー!ノドの悪いババア!本人が多くを語らない謎の流派出身!
一体どのようなファイトスタイルなのでしょうか?それもまもなく分かるでしょう』
ノド「…たくし…ノドが…」
ハンカチで口を抑え、眉を八の字にしながらノド悪ババアが進む。
咳払いをし、首をおさえ、何度も小声で同じ言葉を繰り返している。
ノド「あたくし、ノドが…いん…です…」
リング中央で向かい合ってもそれは変わらない。まるで目に入ってすらいない様子である。
ヤマさん「アンタぁ、ここはもうリングだよ?」
ノド「…くし、ノド…」
ヤマさん「一応…注意はしたでなあ」
振りかぶったヤマさんの右ストレートが走る。フェイント無しの全力勝負だ。
ヤマさん「(ケンカは最初のこの一発…細かい事は…余計)」
両手を交差させノド悪ババアがその拳を受け止め、逆に距離を詰めた。
吐いた息が相手の顔にかかるほどの近距離、ヤマさんも一瞬固まる。しかしそこでノド悪ババアはモゴモゴと口を動かした。 ノド「あたくし、ノドが、…ん…です」
ヤマさん「アンタ、俺を…コケにする気かな?」
ヤマさんが腕を再び振りかぶり、その握った拳の小指側をノドに叩きつけた。
ヤマさん「さっきからノドがどうしたってぇ?これで少しは良くなったべえ」
次の瞬間、ノド悪ババアの表情が一変した。眼・眉・小鼻・頬・唇が吊りあがり、ほぼ白目をむいた。
ノド「あああああたくしいいいい!!!ノドがあああ!悪いんですううう!!!!!」
会場の端まで届いた叫びと同時に左右の掌底が突き出され、ヤマさんのアゴと金的がそれぞれ強打された。
ノド「あたくし!ノドが!悪いんです!」
続いて鼻、アゴ、水月に掌底がめり込む。
ノド「あたくしっ!!ノドがっ!!悪いんですっ!!」
右ヒジでこめかみを打ち、回転して左ヒジで胸、そのまま左肩の当て身で倒した。
ノド「ノドが!ノドが!ノドが!ノドが!あたくし!ノドが!悪いんです!ノドが!悪いんです!」
決着がついてもなお倒れたヤマさんの頭をストンピングし続けていた。
『手負いの獣ほど恐ろしいと言いますが、まさにその通りの展開でした!嵐のようなラッシュを見せてくれました!
それにしても彼女、本当にノドが悪いんでしょうか!?』
ノド「…くし…ドが…悪いんです…」
いつの間にか表情がすっかり元に戻ったノド悪ババアは、再びブツブツと呟きながら帰って行った。
〜続く〜 序文で
のオーラで試合の勝者を予想するのが俺の流儀だが
5、6、7試合以外は的中してるわ。
キートンたちって本編には出演してないよなあ? 孤独のグル:メ:S:S 「第十四試合」
『赤コーナー!アルジェリア店主!西側世界を揺るがす大問題のまさに台風の目ッ!!
国を敵にして戦い続けるパリの移民が登場だあ!!』
ア「(不本意ながら俺は嘘をついて生きてきた…昔は反独裁の戦士とか言われたが、それは違う…
俺はただ単に巨大な相手と戦いたいだけなんだ。その証拠に、気付けば今じゃ亡命先のフランス政府とも戦っている…
俺の真の姿を知ったら、皆が俺から離れていくだろう…それを恐れた俺は、自由の戦士とやらの偽りの姿を演じ続けた…
でも闘争を求める俺の血は抑えられないんだ…法に邪魔されず満足するまで戦いたかった!こうして戦いたかった!)」
血走った目で舌舐めずりをしながらアルジェリア店主が歩く。身長2メートルほどの巨漢だ。
その傷だらけの体には銃弾の痕も複数刻まれ、常人とは一線を画した世界の人間だと分かる。
『青コーナー!ロクちゃん!裏社会を渡り歩いて幾年月!こちらもいまだ血と殺しに飽き足らない獣ですっ!』
笑っているような、企んでいるような、掴みどころのない上目遣いの表情で中年男が現れる。
しかし明らかに目が危険信号を発している。次の瞬間攻撃するために観察している目なのだ。
その目がゆっくりと足元からアルジェリア店主を見上げる。身長差は30センチほど。視線が合うと同時に両者が動いた。
アルジェリア店主の手刀が鎖骨に振り下ろされる。これをロクちゃんが左の前腕でブロックしそのまま手首を掴む。
ロクちゃんの抜き手が水月に突き出される。その手首をアルジェリア店主が左手で掴む。
こうして互いが互いの片手を握ったまま睨み合うこと数十秒、ロクちゃんが先に動いた。
アルジェリア店主に鋭く歩み寄って腰投げを打つ。
しかしアルジェリア店主がロクちゃんの左腕を離さなかったために投げが不完全になり、アルジェリア店主が上になる形で2人が倒れた。
すぐさま怒涛のパウンドがロクちゃんの頭部を襲う。しばらく両手でガードしていたロクちゃんが体をひねり、ガードする腕を左手一本にする。
するとアルジェリア店主が不意に体を浮かせ、凄まじい表情でロクちゃんの上から飛びのいた。 ア「お前っ!ケツにっ!指っ!」
ロ「そこ鍛えられる奴はおらへん」
ア「お前みたいなの何年ぶりかな…今はフランスのお巡りも歯ごたえが無くて」
ロ「お巡りなんてあんなモン人殺しとちゃう…あんなんはただピストル持っとるだけの小僧」
ア「不思議だよ。あんたは敵、でもあんたの話聞くと嬉しくなってくる。こういう男がちゃんといた…って!」
ロクちゃんが膝への下段蹴りをかわし、蹴りの足首を掴んだまま残った足を刈る。アルジェリア店主が倒れた。
足を持ったままのロクちゃんが肛門を蹴る。一撃で決まった。
口から舌を出し失神したアルジェリア店主の股間をロクちゃんが中指で弾き、ニヤリと笑う。
ロ「思った通り、こっちには鉄板入れとったなあ…ここ蹴らんで正解や」
『相手の急所を迷いなく攻撃っ!危険な獣の危険なファイト!戦っている方よりも見ている方が汗だくになる試合でした!
あれを見て、思わず尻をおさえてしまった方も多いのではないでしょうか!?』
ロ「(思い出した…アイツこの前爆弾の材料売った奴や…殺さんで良かったわ。商売が続かんとこやった)」
退場中の彼の苦笑いの意味を知る者はいない。ただその笑いから背筋に寒さを感じるだけであった。
〜続く〜 ロクさん相手だったら勝てないまでも殺られることはなかったろうな。
大事な固定客だろうし。 どうだろう?
本編読むとロクさんは本心からエテコのことを下品で
自分の店には相応しくない客だと思ってそう。
合法的に葬れる機会としか考えないんじゃなかろうか?
エテコ「ワ…ワシ、ロクちゃんのハートわからんなった…ガック。」
ロク「ハートはかわらんで(お前のこと昔から大嫌いやったわw)。」 昔のBMWのフロント周りが嫌いだったけど
ドラマで見た五郎の5シリーズがかっこよく見えてBMWをチェックしてみたら
いつの間にか俺好みの顔つきになってた3シリーズを買ってしまった…
オンボロの軽自動車でディーラーに乗り付けて新車お買い上げ!
そういうのもあるのか!
うわあ、(貯金残高が)なんだか凄いことになっちゃったぞ 孤独のグ↑ル↑メ↑S↑S 「第十五試合」
『赤コーナー!焼きそば屋店主!酒と戦いを愛する戦士が登場っ!』
焼きそば「(酒が好き?少し違うな。人は酒を飲むと喧嘩を始める。俺はその喧嘩が好きなだけ…だから店で酒を出す。
米を食って喧嘩する奴はいないから米は出さない。簡単な理屈…)」
両方の拳を打ち合わせて初老の男がリングに立つ。客席を見渡しながら徐々にその顔が厳しさを増していった。
焼きそば「(喧嘩自慢がバカやって生きてきたが、派手な舞台でバカもやり納め、ってとこだ。もうトシだ…
なら、最後にでかいバカをやるとするか。)」
『青コーナー!焼肉ウエイター!なんとチャンピオンのオーダーを無視するという掟破りな男!
都会に潜む狼が牙をむく時が来ました!』
目をキラキラと輝かせたウエイターも同じようにリングから客席を見渡す。
ウエイター「(拳1つで人はここまで来れる…拳を信じて良かった。そして拳以外何も信じなくて良かった…!)」
鍛錬による成長が早く、自分の力の伸びを実感できる年齢である。戦いが楽しくて仕方がないのだろう。
その顔から、体中から、喜びが噴き出ていた。
ウエイターの左フックと右ローキックの対角線ワンツーから戦いが始まった。
焼きそば屋店主も右の連打で応戦するが、ウエイターは左右に頭を振ってそのパンチに空を切らせる。
ウエイターのジャブが出鼻でアゴに入り、舌打ちして止まった焼きそば屋店主の腹に横蹴りが決まる。
焼きそば「手早いな。効いた…」
ウエイター「倒れないでくれ…このくらいで倒れないでくれ…俺はもっと使いたい技があるんだから…」
焼きそば屋が気付いた。今向かい合っているこの男は狂人だと。
腹への蹴り、当然焼きそば屋は両腕を腹の前で組みガードに移る。
しかし、その蹴りの軌道が途中で変わり、焼きそば屋の顔面を足が直撃し鼻血が噴き出す。
ウエイター「今の!良いだろ…?」
笑顔と共に焼きそば屋の体を掴み、大外刈りで倒す。さらに奥襟を両手で取って首を締めあげた。
ウエイター「ギブアップですね」
焼きそば「…」
血だらけの口からは細い呼吸と共にうめき声が漏れている。 ウエイター「ギブアップですね」
狙い通りの組み立てから狙い通りの誘導。自分の脳と体が完全にリンクする快感にウエイターが震えた。
焼きそば屋店主の口元に耳を寄せ、その最後の言葉を聞き取ろうとする。
焼きそば「ウチは…ギブアップ…やってないんだ…!!」
ウエイターは顔を近づけ過ぎていた。両耳を手ではたかれ、苦悶の表情で体をのけぞらせる。
あらわになったノドを抜き手が打った。今度は体をかがませてウエイターが激しく咳きこむ。
その顔面に焼きそば屋店主全力のアッパーが叩き込まれた。頭が跳ね上がり、ガラ空きの胴に前蹴りがめり込む。
ウエイターは受け身を取らずに仰向けに倒れた。
焼きそば「お前も、なかなか、倒れないじゃねえか。ここまで、思いっきり、ぶっ叩けて、スカっとしたぜ」
血の流れる口で荒い息をしながら焼きそば屋店主が笑う。そう、狂人の相手もまた狂人だったのだ。
『滑らかな格闘技と荒々しい喧嘩術、実に対照的なバトル!キャリアの差で勝負がつきましたっ!』
焼きそば「大丈夫、お前は若いし次がある…だが俺は、ここがラストだからな…譲れねえんだ」
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