プペルの話の中で明確に描かれた問題提起は2つ
・煙幕で空が見えないため、ルビッチ一家は町でウソツキ家族の烙印を押され村八分になっている
・父親が死んだことで、ルビッチは死亡事故の多い煙突掃除夫として働かねばならぬほど困窮している

たとえ一人になっても信じぬいた結果の大団円をつけるなら、ルビッチ一家の汚名返上と
生活改善は決して外してはならなかった要素

だけどクライマックスでもルビッチは街の人達の誤解を解くような行動は起こさない
プペルも困窮する一家を救わないし、我が子を危険な業務に据えたまま
お父さんの遺言の信憑性や父子の絆は深まっても、彼らを取り巻く現実は改善するどころか
今まで堂々と街中を闊歩していたのが隠れてゴミ山で会うという悪化で終わる

煙突掃除夫の子供をテーマにした時点で「黒い兄弟」と確実に比較されるのに
この程度じゃ、なろう系よりも中身がない