>>555続き)
前田:なるほど、すごい勉強になりますね。確かにSHOWROOMも見てるだけだと、
   その人が“ぼっち”かもしれないけど、交流する機会を作ってあげると、
   掛け算も広がってきますよね。面白い。お客さんが支える、っていえば、
   クラウドファウンディングで例えば(絵本の部数を)30万部とか
   西野さん言っていたと思いますけど…。これって、元々想定していた…?
   よく「行動理由」とか「仮説」みたいな話されると思うんですけど、
   けっこう想定の範囲なんですか?
西野:いや、ぼく「100万部売る」って言ってたんですけど、全然届いてないっていう(笑)。
   目標はまだ達してないですよ、なんか。でもそれも堀江貴文さんと話したんですけど、
   当たりはずれとかじゃなくて、5万部なら、“理屈”と“運動量”でいけるってことが
   わかるようになってきました。「こうやってこうやったら本は売れざるを得ないよね」
   というところまでわかってきた。それから10、20、30万部となると、なんかやっぱり
   一手間二手間を加えないといけない別次元だと。100万部はだからちょっとやばいですねー。
   だからいま小説書いて、それでまあ映画になって、そのタイミングでなんとか…いこうと。
前田:あ、この映画館でこれの原作なんだったっけ、ってなって。で、映画館でお土産にする…とか。
西野:はい。これは絶対にやるって決めたんで!

前田:西野さんにとって夢って?
西野:僕はもう「ディズニー倒す」って決めてるんで(笑)。
   もう夢はめっちゃ言う!っていう方ですから。少年ジャンプの主人公好きなんですよ。
   「友情・努力・勝利」みたいなのが好き。「もう夢、叶えるぞ!」っていう。
前田:僕もそっちです。「Google倒すぞ」とか言ってるんですけど(笑)。
   ディズニーを倒すのは、進捗どうですか?
西野:僕の理論上ではもう倒してるんですけど(笑)。あとはもうこれを形にするだけなんで。
   何かっていうと、ディズニーの倒し方ってもう1個しかないと思ってる。
   ディズニーより面白いものを作るっていう。
   例えばディズニーランドの話をしたら、もうすっごい仕上がり方じゃないですかなんか。
   もうめっちゃ楽しいじゃないですか。映画にしてもディズニーランドにしても。
   でも、それって完成品じゃないですか。人の幸福度とか、楽しい度みたいなことは、
   クオリティじゃなくて伸び率だと僕は思っていて。
   つまりテストで95点取ってる人が96点とるより、0点取ってる人が50点とるほうが、
   「やったぜー!」ってなる。クオリティはもちろん96点のほうがもちろん上なんですけど、
   幸福度でいうと0点から50点になった人のほうがものすごい幸せ度だなと思って。