冨田勲さんのエピソード
孫娘を送り迎えするために40代にもなって二輪の免許を取得した。
免許とって送り迎えだけじゃ免許がもったいないっていうんで、バイクツーリングのグループに参加。
職業は作曲家っていうと面倒なんで電気技師と名乗っていた。
グループ内では年齢は上だけどバイク歴は浅いんで序列は後方からのツーリングスタート。
何回かツーリングを経験したある日、そのツーリンググループのリーダーから
「我がグループはこの度、西城秀樹さんのコンサートのオープニングを務めることになった」と全員参加命令が下る。
当時は冨田さんも西城さんも同じレコード会社で「これはマズイなぁ」と思いつつもリーダー命令は絶対だし、
本当の理由を言うと作曲家なのがバレるんで仕方なく承諾。
そしてついにやってきましたコンサート当日。
リハーサルではサングラスをかけヘルメットをかぶってバレないように本人的には完全防備。
でもやはりレコード会社の人間にあっさりバレてコンサートスタッフ側の舞台裏がざわつき始める。
コンサート本番、冨田さんチームのバイク隊がステージを走りまわる!(もちろん冨田さんは隊列後尾)。
西城秀樹がゴンドラで登場!投げ込まれるリボン!飛び交う黄色い声援!そしてゴンドラが地上に降り立つ!
ゴンドラを降りた秀樹がまっすぐに隊列後尾の冨田さんの方に向かって歩き出し、手を差し出して握手を求める!
何のことか判らずざわつくツーリングチーム!!
しまった〜職業がバレた〜と一人気まずい気分の冨田さん。
そんなことがあり後日のツーリングから、冨田さんの序列はリーダーの近くになってたそうです。