『都はるみ姫』の歌声と歌い方は大変に個性的ですが、20代30代は特に、
色彩鮮やかな艶(つや)と満ち溢れるような量感のある、七色の絹の歌声と言え、
非常に素直で軽快で、濁りなく明るく澄み切っています。
『都はるみ姫』の迷いのない自信と確信に溢れる強烈で強靭な歌声は軽妙な音調に乗り、
山紫水明麗しき日本の風景のように刻々と姿を変え、大きな感銘と感動を聴く者にもたらしてくれます。
『都はるみ姫』の「歌唱」には一般で見る標準の、100倍のクオリティとパワーが凝縮されています。
『都はるみ姫』が、全身全霊で歌い舞台狭しと縦横無尽に忙しく歩き回るその姿と愛くるしい表情は喜悦に満ちていて、いとあわれ。