
2025/02/19 07:49
全国的にクマの出没や人身被害が相次ぐなか、栃木県は今春、クマ対策の本場・北海道生まれの鋼材製ゴミステーションの試験導入に乗り出す。
県内では今年度、クマの目撃件数が過去最多を更新した。新しい取り組みによって、クマを人の生活圏に寄せ付けないための環境整備を進めたい考えだ。(奥山大輝)
導入するのは、北海道網走市の廃棄物処理業「シティ環境」がヒグマ対策用に製造するゴミステーション「とれんベア」。
2ミリ厚の鋼材製で、幅165センチ、奥行き90センチ、高さ130センチ。コンクリートの平板を基礎にしており、総重量は約1・1トンに達する。ヒグマの怪力でたたいても壊れず、押しても簡単には倒れない。
扉の開閉はロック式で、ヒグマには開けられない。旭山動物園(北海道旭川市)の協力を得て、耐久性試験を実施しており、強度は実証済み。ヒグマより小さいツキノワグマが破壊するのは不可能だ。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250218-OYT1T50171/