毎日新聞2019年1月26日 20時20分(最終更新 1月26日 20時35分)

 福井市で昨年9月、僧衣を着て車を運転していた男性僧侶が交通反則切符(青切符)を切られたが、福井県警は26日、「違反事実が確認できなかった」として検察庁に送致しない方針を男性に伝えたことを明らかにした。

 男性は、県道で軽乗用車を運転中に警察官に制止させられ「服装が違反」として、その場で反則金6000円の青切符を渡された。男性は反則金の支払いを拒んでいた。

 支払いを拒み続けると検察庁に送致されて起訴される可能性もあったが、県警交通指導課によると、改めて証拠の内容を精査した結果、「証拠が不十分」と判断。送致しない方針を伝えたという。

 同課は「今後は慎重な捜査を心がけたい」としている。【塚本恒】
https://mainichi.jp/articles/20190126/k00/00m/040/180000c